2006年07月28日

7月のリターン

こんばんは。

ここのところ、ほんとに忙しく更新が滞っています。

とりあえず、7月のリターンの報告です。


日本株:月次リターン −6.2% (年初来リターン -7.5%)


中国株:月次リターン +3.0% (年初来リターン 60.9%)

新興株市場の急落に伴い、日本株は相変わらず不調です。
今月は下方修正を出したインパクト21、拡張路線にひずみが見え始めたトヨタ自動車を売却し、日進工具蔵王産業を買い増しました。
今年は辛抱の年ですね。

中国株は相変わらず好調です。
東江環保の急騰が全体のパフォーマンスに寄与しています。

米国株はまだ今年始めたばかりなので、リターンは出していないのですがトントンといったところです。

だいぶ日本株の新興銘柄が安くなってきたので、今月の買い増しは日本株優先になるかと思います。

ホームページの保有銘柄欄を更新しています。
米国株保有銘柄も載せていますので、参考にでも。

   
posted by たけ先生 at 23:06| Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月24日

IT企業の収益性〜IT企業は特別に成長が早いか??

こんばんは。
今日は日経平均は小動きだったようですが、このブログでちょうど今取り上げているIT株が軒並み急落しました。

背景にはDellの決算下方修正や日経新聞で報じられたIT在庫の積みあがりの問題があるようです。

しかし、ここで根本的な疑問があります。

そもそもIT企業の収益性や成長力はほかの産業に比べてとびきり強いのでしょうか??

一般には収益性は売上高営業利益率、成長性はROEや売上高の伸びで表されます。

IT企業が飛びぬけたPERである理由は

@元手がかからない商売であるため、売上高営業利益率が高い

Aまだまだこれからの産業であるため売上高はどこまでも伸びていく

という二つの前提があるためだと考えられます。

しかし、考えてみればこの二つの前提はどちらも怪しいものです。
例えば@については、yahoo(US)、Google(US)は今期売上高のほぼ1割を研究開発費にあてています。
自動車や製薬会社よりは少ないですが、アパレルや分譲不動産よりははるかに多いです。
また肝心の売上高営業利益率やROEも

yahoo:マージン20%、ROE 15%、

google:マージン30%、ROE 23%

と、高いは高いのですが、他のセクターに比べて抜群というほどでもありません。

さらに上の二つの企業はアメリカでも最強クラスのIT企業です。
ITは先行者利益と規模の利益が働きやすい業界と言われています。
参入障壁が低いため、競争により年々企業が淘汰されていって、最後に残ったものが支配力を保つという構造です。

例えば日本の携帯コンテンツ配信会社はタケノコのように立ち並んで、そろいもそろって利益水準が年々下がっています。


この厳しい競争を勝ち抜いた最強クラスのIT企業ですら、激しい競争により並みの優良企業程度の数字しか出せていない、ということを教訓にすべきでしょう。

つまり大多数のIT企業は並みの優良企業にもなれない可能性が高いということです。

また売上高がどこまでも伸びていくという話も眉唾です。
難しい理論は抜きにして以下の問題を考えて見ます。

@日本の携帯電話の台数はこの先どこまで伸びる余地があるのでしょうか??

A携帯電話の値下げ合戦は起こらないのでしょうか??

B着メロや着うた、そんなに毎日ダウンロードしますでしょうか??
今より2倍、3倍とみんながダウンロードするんでしょうか??
その場合値下げ合戦は起こらないのでしょうか??

Cブランド服や自動車を現物を見ずに画像やオークションで購入する人がそんなにいるでしょうか??
どこまでも増えるでしょうか??

D売り上げと利益がほとんど金融事業だったりする会社は本当にIT企業と言えるんでしょうか??設立数年のIT企業にそんなに儲かる金融のノウハウがあったり、収益を稼ぐスペシャリストがいるんでしょうか??
ライブドアは本当に「きわめて悪質な例外中の例外」なんでしょうか??

EM&Aはそんなに儲かるものなんでしょうか??
 被買収企業がそこまで儲かっているならなぜ割安にまるごと買えるのでしょうか??
 ぜんぜんノウハウもない企業が突然買収して「シナジー効果」とやらはどこまで期待できるんでしょうか??

ちょっと考えるだけでもこんなに疑問がわいてきます。
こんな素人でも思いつくような疑問にアナリストはあまりきちんと答えてはくれません。
少なくともこれらの疑問を少しでも検証すればPER3桁でライブドア株を購入しなくてすんだと思われます。


まとめると、IT企業の収益性や成長力はかなりイメージ先行であり、数字や根拠の乏しいものであると言えると思います。
もし購入しようとしている株が下方修正や赤字を出していたら、「今年は成長のための準備期間」などと楽観視せず、慎重に考えてみることをお勧めします。

次回はIT企業への期待感の変化について考えてみたいと思います。
posted by たけ先生 at 19:44| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月21日

新興市場の株価動向@〜IT企業

こんにちは。

昨日の続きで、大胆にも新興市場のIT株の株価動向を予想してみたいと思います。

株価は基本的に以下の式で決まります。

企業業績×その企業の収益成長に対する期待感

おおざっぱにいって企業業績がEPS、収益成長に対する期待感をPERと評価してもいいでしょう。

したがって新興IT株の株価を予測するのも基本的には企業業績と期待感の予測をすることになります。

つまり

@新興IT企業の企業業績はどうなっていくか

A新興IT企業の企業業績に対する期待感はどうなっていくか

の両方が予測に必要になります。

特にAは重要です。ご存知のとおり新興IT株は高PER、すなわち業績に対する期待感が非常に高いです。
したがって@企業業績そのものが順調に伸びていっても、個人投資家やマーケットコンセンサスの期待感を下回れば株価は下落してしまいます。
逆にあまりなさそうな話ですが、業績不調で赤字に転落しても個人投資家の期待感が保たれているうちは株価は上昇するかもしれません。

IT企業のアナリスト分析は@セクター企業の収益予想に限定しており、Aをあまり分析していません。

また@だけとってみても、同じIT系といってもポータルサイト、ネット広告、アフィリエイト運営、買い物サイト、情報サイト、携帯のコンテンツ配信など実はまったく違うビジネスが含まれています。
また本業で成長している会社と買収を成長の原動力にしている企業があります。

当然おのおのマージンやROE、マーケットの成長率も違うはずなのにあまりきちんと検証されているとも思えません。

次回からはまず@IT企業の業績について考えてみたいと思います。
とりあえず次回は買収による成長の是非について考えてみたいと思います。
posted by たけ先生 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月20日

日本株新興市場の見通し

こんにちは。
最近の日本株の値動きはすごいですね。

ほとんどジェットコースター状態でアメリカの動きに合わせて大きく上下している感じです
しかし、今回の上げ下げで目立つのはやはり新興市場の急落でしょう。
個人投資家の多くはどちらかと言えば新興企業、なかでもITや不動産流動化などの特定の業種に関心が高く、株価の急落によって打撃を受けていると思われます。

短期の予測は難しいのですが、これから先日本のIT株や不動産流動化株は再び上がるのでしょうか??

次回からは少し新興グロース株株価の近未来について考えてみたいと思います。

posted by たけ先生 at 21:37| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本株新興市場の見通し

こんにちは。
最近の日本株の値動きはすごいですね。

ほとんどジェットコースター状態でアメリカの動きに合わせて大きく上下している感じです
しかし、今回の上げ下げで目立つのはやはり新興市場の急落でしょう。
個人投資家の多くはどちらかと言えば新興企業、なかでもITや不動産流動化などの特定の業種に関心が高く、株価の急落によって打撃を受けていると思われます。

短期の予測は難しいのですが、これから先日本のIT株や不動産流動化株は再び上がるのでしょうか??

次回からは少し新興グロース株株価の近未来について考えてみたいと思います。

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2006年07月16日

売買報告

こんばんは。
とにかく暑いですね。
何か別の表現がしたいくらい暑いです。

この暑さにやられたためか、中東の紛争のためか、やっぱりゼロ金利解除のためか日本株は散々です。

IPOの多さとか株雑誌の取り上げ方とか今年初めには天井サインがたっぷりでていたんで仕方がないかもしれません。
それでもまだまだIPOは健在です。
しょうもないなあと思うのは新興IT系の会社が単なる事業部門を別会社にして上場するケースなど。噂によると出前迅速なサイトを作って一年黒字を出しただけで上場しているケースすらあるそうですね。
こういうのは実質親会社のファイナンスに子会社を使っているだけとも評価できそうです。
投資家がこのように財布扱いされているうちは株価も戻りきらないのかなとも感じています。

投資売買は業績絶不調が判明したインパクト21をロスカットしました。
昨年も売り上げが落ちていたのですが、今年は表参道にラルフローレンの旗艦店ができたので期待していました。
しかし蓋を開けてみれば婦人服の売り上げが前年度比22%減(!)と驚くべき不振です。
個人消費は回復しているはずですが、どうも自動車やアパレルなど個別の内需企業の業績を見ると、日本の消費はまだ弱い気がします。
いずれにせよ業績不振で割安ではなくなったので潔くロスカットして、その資金でこれまただいぶ値下がりしていた蔵王産業を購入しました。
こちらはビルの空き室率が下がれば、伸びると思い、適正価格で購入できたと思っています。

売却銘柄:インパクト21

購入銘柄:蔵王産業
posted by たけ先生 at 02:04| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月14日

PFE分析B〜今後の動向とリスク

こんにちは。
日本株はいよいよゼロ金利が解除されました。
その他いろいろ要因はあるようですが、ここのところまた軟調な展開になってきました。

指標面を見ると、ちょうど昨年11月初めくらいまで戻っているようです。
日本株についての分析は次回ということで、今日はPfizerの定性分析です。


製薬会社というのは、基本的には特許(パテント)が命です。
新薬を創薬した企業は特許申請します。
そして、特許期間が切れるまではその成分の薬は特許企業が独占的に高い薬価で販売できます。こうすることで製薬会社は開発研究投資を回収し、次の創薬投資に利益を向けることができます。

ところが、特許期間が切れると他のメーカーも類似の成分の薬を製造、販売できます。これがいわゆるジェネリック薬で、ご承知の通り、価格が安かったりします。
特許期間が切れると製薬メーカーはもはや独占的に高い価格で開発した薬を売れなくなるので、その薬の利益率は低下し、あれほど宣伝にきていた営業マンもすっかりその薬のことは忘れたかのように振る舞います。(笑)


PfizerはLipitor、Norvasc、Zoloft、Neurontin、Viagraという自社開発薬で高いシェアを取っている薬のうち、3つが3年以内に特許切れ、5年以内に4つが特許切れになります。

このためPfizerも研究開発費をどんどん増やしているのですが、いかんせん創薬は時間と費用がかかるので、どこまで特許切れのあと利益を補えるかがはっきりしません。

このためPfizerの向こう数年の利益は予想が立てにくい状態になっていて、おそらくこれが株価がPER面でかなり割安に放置されている理由だと思われます。

また昨年脂肪代謝薬に心血管系の副作用があることが判明し、訴訟コストがかかりそうなことも嫌気されているようです。

このように将来を見ると不安要素は多々あるのですが、株価は歴史的な割安水準にあり、もし研究開発で有力な新薬を創薬できれば株価の見直しは必至でしょう。
総合的には現在の価格はやはり魅力的に感じられます。

また、特許切れに関しては実は日本の大手製薬会社にも全く類似のリスクがかなりあるのですが、どういうわけかこちらはあまり話題になりません。

倒産リスクもほぼありえず総合的には現在の価格はやはり魅力的に感じられますが、いかがでしょうか??

次回は日本株について少し考えてみたいと思います。


posted by たけ先生 at 18:50| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月11日

Pfizer分析B指標面と事業性質

こんばんは。


前回に引き続いてPfizer分析の続きです。

定量分析で肝心のPER、PBRを出していませんでした。

昨日終了時の株価(23.77ドル)を基準にします。

今期PER 14.7倍

来期予想PER(Yahoo Finance) 11.2倍

PBR 2.4倍

今期ROE 12.8%

有利子負債 ほぼ0


です。

来期利益についてはコンシューマー部門をJNJに売却した影響がまだ反映されていないようで、もう少し利益が減少する可能性がありますが、それでもかなり割安です。


日本の同業は

武田薬品
PER 20.7倍 PBR 2.8倍

アステラス
PER 24倍 PBR 2倍

とPfizerよりも(金利差はあるとはいえ)割高です。

特に株主還元率の高さはハンパじゃないです。
このように指標面ではきわめて割安なのですが、問題は成長性と事業内容のリスクです。

PALCOMさんがコメント欄で素晴らしい考察をしてくださっていますので、その議論も踏まえてまとめてみたいと思います。
posted by たけ先生 at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月07日

Pfizer分析A〜定量分析

こんにちは。

だいぶ間が空いてしまいましたが、Pfizerの分析の続きです。
世界最大の売上高を誇る製薬会社です。

まずは過去数年の成長率を見てみます。(2001年〜2004年)



売上成長率(%)   11.5  11.6  38.5  17.4

利益成長率(%)   109.0  17.2  -57.2  190.6

EPS成長率(%)    106.8  19.7  -63.0  175.9


次に、売上高と営業利益率、EPS、ROEを見てみます。(2001年〜2005年)     
売上高
(百万ドル) 28,947  32,294  44,736  52,516  51,298

純利益
(百万ドル)  7,788  9,126  3,910  11,361  8,085

EPS(ドル)  1.22  1.46  0.54  1.49  1.06


配当(ドル)  0.44  0.52  0.60  0.68  0.74

ROA(%)  19.9  19.7  3.3  9.2  7.4

ROE(%)  42.6  45.7  6.0  16.7  12.3

純利益率(%) 26.90  28.26  8.74  21.63  15.54


売上高は順調に伸びていますが、03年に利益が大きく落ち込んでいます。
また03年以降、ROEの低下が目立ちます。
いずれも新薬のラインを確保するための買収とこれに伴う株主資本の増大が原因のようです。


また、いずれの年においても、配当性向が高い(50%以上)が目立ちます。
さらに自社株買いも行っているので、株主還元率は非常に高いのが特徴です。

posted by たけ先生 at 17:25| Comment(7) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月06日

売買報告

こんばんは。

ここのところ、本当に本業が忙しくなかなか更新できません。
Pfizerの分析もなかなかアップできないでいます。

そうこういっているうちにだいぶマーケットは戻してきました。
今日はミサイルの問題で少し下がったようですが、景気の指標も強いので先行きはポジティブに見ています。

目をつけていた銘柄であるスルガが上昇してしまったので、新規にダイオーズを買い付けました。

一部バリュー投資家の間では人気の銘柄のようですが、輸出に依存しているので円高がマイナスでしょうか。また随分買収に積極的なようで、買収嫌いとしては少し不安です。
が、指標面と事業内容に惹かれて結局購入してしまいました。
どうなりますやら。(笑)

新規購入銘柄:ダイオーズ
posted by たけ先生 at 00:04| Comment(7) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月01日

6月株式リターン

こんにちは。
6月株式リターンを発表します。
今月はインフレ懸念と景気減速懸念の影響で、株が途中暴落しました。
一時はどうなることかと思いましたが、結局FOMCの利上げ後は市場は落ち着きを取り戻し、最後は戻しました。

6月のリターンの発表です。

日本株・・・-2.5%(年初来リターン -1.4%)

中国株・・・+8.0%(年初来リターン 56.2%)

日本株はついに年初来リターンがマイナスになりましたが、この地合にしてはまあいいかな、と思っています。
中国株は商品市況の影響を受けやすい銘柄が多い分、今年は好調ですね。

価格の急落に伴い、日本株・中国株とも大幅に銘柄を追加購入しました。
特に中国株の江西銅業やチタリーは結構割安な水準で購入できたのでは、と思っています。


ホームページの保有銘柄欄を更新しています。
次回はPFE分析に戻ります。
posted by たけ先生 at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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