2006年09月09日

国債暴落→大円安のシナリオはあるのか??

こんにちは。

少し間が空いてしまいましたが、国債問題の続きです。

国債の最悪シナリオとして、
国債増大→大インフレ、大円安→輸入物価急上昇→国民生活破綻
とよく言われています。

で、大体解決策が藤巻さんや木村 剛さん等の「外貨を買え!」です。

今日はこのシナリオを検証してみます。

結論から先に書きます。

日本国債の破綻は極端な円安(1ドル=250円など)やインフレ(インフレ率20%など)をもたらさない可能性が高い

と思います。


ご存知の通りアルゼンチンやタイなどの通貨危機時には通貨の急落と大インフレ、経済停滞が起こりました。

これらの国には共通した特徴がありました。

@経常収支が赤字(=貿易赤字)だった

A経常収支の赤字を外国からの資本流入で補っていた。

B外国からの資本流入への依存度が高すぎたため、資本流入が止まったとき通貨の急落が起きた

です。

これに対し日本は相変わらず巨額の経常黒字(=貿易黒字)を出しつづけています。
そのため日本の外貨準備高は世界有数です。この事実の為替への影響を考えてみましょう。

例えば今日本円が急落し1ドル=250円、1ユーロ=300円になったとしましょう。
すると政府の保有している外貨の円建て価値は2倍になります。
トヨタやホンダ、キヤノンといった輸出企業の円建て利益も2倍までは行かないものの大幅増益となります。
するとこれらの企業の株式配当や法人税、従業員の給与も円建てでは大幅に上昇することになります。日本のドルベースでの貿易黒字はさらに巨額になり、自然にドルが積みあがって行きます。
日本国債の信用の背景は結局、日本政府や日本国そのものです。日本企業がどんどん外貨を稼いでいく以上、こうなると為替は円高方向に触れざるを得ません。

したがって一定の段階で円安はとまるはずです。
あるいは短期的に1ドル=150円くらいになることはありえるかもしれません。
しかしこの程度なら国家破綻というほどではないでしょうし、そもそも国債以外の原因でもこれくらい円安にふれることはありえます。

国債発行増→大円安→輸入物価急上昇のシナリオは現状ではかなり否定的と思えます。

それではインフレによる国民生活の破綻はどうでしょうか??
次回は国債とインフレについて考えてみます。

posted by たけ先生 at 12:59| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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