2006年09月14日

国債とインフレについて〜そのB

こんばんは。


総裁選もほぼ決まりで、早くも次期首相の政権運営に関心が集まっているようです。どうも社会保障に関しては「終末期医療の見直し」「薬価の引き下げ」「電子カルテによる経費削減」抑制を考えておられるようですが、果たして国民の皆様が許容できるのかという問題があるでしょうね。

国債問題3回目です。

財務省や国家破綻本のお決まりの脅し文句

「国債が増えつづければ通貨の価値が下がって大インフレになる!!国民が物を買えなくなる!!」

を検証してみたいと思います。

結論から先に書きますと

おそらく国債を原因としたインフレはそれほど激しくはならない。

と考えられます。

仮に日本で国債の信用不安により長期金利が急騰し、物価が急上昇したとします。
理論的には為替が大円安にならなければある程度のところで長期金利も物価の上昇も止まるはずです。

アメリカ人投資家の立場からこのメカニズムを考えてみます。

日本国債の長期金利が急上昇(債券価格は低下)し、かつ円安が進行しないとしましょう。
このときアメリカ人投資家はドルで資金を調達し、長期の日本国債を購入し、高金利を得た後ドルに換金すればリスクフリーでリターンを得ることが出来ます。
ヘッジファンドの円キャリートレードや日本人投資家が高金利目当てで外貨預金をしているのと同じメカニズムですね。
(ところで外貨預金をしている日本人でドルやユーロ、オーストラリアドルのファンダメンタルを熟知している人はどのくらいいるでしょう??みな為替リスクを考えずに購入しているように見えます。)

為替リスクがない場合高金利通貨への投資はオイシイはずです。
そうすると結局外国から日本国債への買いが入り、めでたく長期金利は低下し、これに伴って信用不安に伴うインフレはある程度で落ち着くはずです。

そんなうまくいくんかいな??とツッコミが入りそうですが、要は日本国債も円も結局日本という国の信用が担保です。

日本の輸出企業が利益を上げつづけ、政府が外貨を大量に準備し、できれば国民が外国株や外国債券をたっぷり保有している限り円も国債もある程度以上は下落しようがありません。

もし国債破綻による大インフレが起こるとしたら日本がチカラねーなーと思われた場合です。

具体的には消費不況が続き、年々GNPが低下していき、企業が競争力を失って輸出による外貨を稼げなくなり、高齢者が年々金融資産を食いつぶしどんどん目減りしていく・・・。こういう状況になったら終わりです。
いくら増税しようがプライマリーバランスが多少改善しようが日本国債への信用はなくなり、円安、大インフレは免れないでしょう。

結局日本国債の運命は日本の経済力次第といえます。

である以上次の結論が導かれます。
財政や国債管理を経済に優先させるべきではありません。

国債は際限ない発行をとどめて、少しづつGNP比で目減りさせていく、といったニュアンスが一番いいと思います。

当選しそうにないですが総裁候補の中には増税でプライマリーバランスを黒字化して借金を年々返していくなどと言っている候補がいます。

論外な主張といえるでしょう。
国債が問題になるのはあくまでGDP比であり、絶対的な発行額ではないはずです。






posted by たけ先生 at 21:25| Comment(9) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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