こんにちは。
前回の続きでバリュー
投資について考えてみたいと思います。
バリュー投資、とくると枕詞のように「長期投資」と続きます。
おそらくバフェットやリンチのようなバリュー投資の巨匠が長期投資家だった影響もなるのでしょうが、思いますが、実はバリュー投資と長期投資は論理必然ではありません。
バリュー投資は価格と価値の乖離に着目し、価格が価値より割安な場合に行う投資法で。一種の裁定取引です。
裁定取引である以上一般のイメージとは反対に自己の信じるファンダメンタル価格に早く収斂すればするほど、投資
利回りは良くなります。
例えば適正価格が800円である株を600円で買ったとして、800円になるのが2年後なら利回りは約15%です。しかし、それが半年後なら年間利回りは78%にもなります。
ではなぜ長期投資がこれほど枕詞になっているのでしょうか??
実はその答えは「なぜ割安な価格が形成されるのか」と密接に関わっています。
市場はそこそこ効率的なので、ある株が割安に見える場合はそれなりの理由が見込まれている場合がほとんどです。
低成長が見込まれる、地味な業種で人気がない、値動きがつまらない・・・。など理由はいろいろと考えられます。
しかし、そうした理由のうちある一定の部分は投資家の短期志向に由来すると考えられています。
実はリスクと
リターン、効率的市場仮説など株式投資に関する仮説の多くは投資家がリターンを1年単位で見込むことを前提としています。
また価格形成に非常に大きな影響を及ぼすプロの機関投資家は3ヶ月ごとに運用成績をベンチマークと
比較されることが多いようです。アクティブファンドの出資者も個人投資家同様短期志向であることが多いためと思われ、一時話題になった
タワー投資顧問も06年の小型振興株不振によりかなり運用
資産を減らしてしまったそうです。
このように考えてみると株価の形成に関与するプレーヤーは実のところ3ヶ月〜1年先の株価しか考えていない(考えることを許されていない)と言えます。
したがってある株がいかに本源価値から割安に見えてもさまざまな理由(相場が悪い、セクターが不振、地味な業種である、出来高が少ない、もっと騰がりそうな株がある・・・)で短期的に値上がりが見込まれなさそうな場合、その株は放置されることになります。
実際にはこうした割安株は
いつかある時突然に本来価格に収斂します。一般に
株式のリターンのほとんどは極めて短期間に達成されます。すなわち
ずっと動かずある時爆上げが基本です。しかし、多くのプレーヤーにはその
いつかある時を辛抱強く待つことが許されていません。
長期バリュー投資が有利なのはこの
いつかある時をじっくり待つことができるからです。
聖書か何かの言葉に「神がいつ降臨されるのかは誰も知らない。それは例えるなら、泥棒がいつ訪れるのかわからないように。だから予期せずしてその時を迎えて、不信心であったことに歯軋りすることがないよう、常に目を醒ましていなさい。」とあるそうですが、ほとんどの人はこんな心境にはなれません。
だから株式、特に不人気な株式には常に高いリスクプレミアムがついているし、これからもつくのだと思います。
バリュー長期投資を実行する際には短期投資家への逆張りという側面があることを覚えておく必要があると思います。
売買報告
売却
銘柄:
3711 創通 新規購入銘柄:
4325 バンダイビジュアルバンダイビジュアルがついに創通の株価を下回り、配当利回りも2%を超えるまでになりました。成長性への疑問からかアニメ株不人気も極まった感じがあります。
もちろんアニメ業界の将来性は予測しにくいのですが、企業を比べた場合に創通がバンダイビジュアルより優れている点はあまり思い当たらないので銘柄を入れ替えてみました。
ずっと興味があった銘柄をようやく購入できました。日本が国際競争力をまだ発揮できている分野なので、どうにかがんばって欲しいと思います。