2007年04月28日

月次リターン

こんにちは。

最近はNYや中国など海外株のリターンが非常にいい反面、日本株は軟調で特に新興株のリターンが全くさえません。

ここ数年新興株のほうが東証一部よりもPERが高いのがあたりまえというイメージでその背景には必ず新興企業の高成長神話が語られていました。

今は誰もそんなことを口にしません。
あらためて高成長への過信と失望による平均回帰、というバリュー投資の理論の正しさが感じられます。

個人的にはIPOが安定して公募価格割れしてインチキ企業の上場メリットが薄れるようになれば市場も徐々に息を吹き返すと思うのですが・・・。

今月の月次リターンです。
4月の私のPFはアメリカ、中国、欧州の上昇により年初来高値を更新しました。

月次リターン・・・+3.4%

年初来リターン・・・+7.3%

ベンチマークの比較より毎年の絶対リターンが平均15%になることを目標としていますので、これで十分です。(この目標の達成は正直そう簡単とは思われません。)

ファンダメンタル的には引き続き日本に弱気なのと、アメリカのサブプライム問題およびドル安が気になっています。

特にアメリカは景気減速+インフレ持続という借金の付けがたまっている感じがして気になります。
そんな意識もあり、来月は中国以外のエマージング株を初購入する予定です。
posted by たけ先生 at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月21日

売買報告

やっとパソコンが復旧しました。

ネットのない生活というのは本当に不便なもので周りの人にもかなり迷惑をかけてしまいました。

しかし1ヶ月前の悲観論はどこへやら、アメリカ株は絶好調です。
予想外によい主要企業の決算(GoogleやJohnson & Johnson, Coca Colaなど)が原因のようです。
いずれも景気にディフェンシブで住宅ローンの影響を受けにくいセクターであるような気もするのですが・・・。

売買報告です。

ドルが少し安くなったときに欧米株を買い増しました。
幸いなことに買ってすぐ急騰というパターンです。
日本株とまったく逆ですね。(笑)
そろそろ新興のバリュー株もファンダメンタル的に魅力的な水準とは思うのですがどうしても日本の景気に強気になれず、飛びつきにくい心境です。欧米株はあと数銘柄仕込みたい銘柄があるのですが、結構あがってしまっているので購入を迷い中です。

新規購入銘柄

VGK: Vanguard European ETFs


買い増し銘柄

JNJ: Johnson and Johnson
PG: Procter and Gamble

posted by たけ先生 at 20:05| Comment(1) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月16日

バリュー投資再考〜短期志向について

こんにちは。

前回の続きでバリュー投資について考えてみたいと思います。
バリュー投資、とくると枕詞のように「長期投資」と続きます。

おそらくバフェットやリンチのようなバリュー投資の巨匠が長期投資家だった影響もなるのでしょうが、思いますが、実はバリュー投資と長期投資は論理必然ではありません。

バリュー投資は価格と価値の乖離に着目し、価格が価値より割安な場合に行う投資法で。一種の裁定取引です。

裁定取引である以上一般のイメージとは反対に自己の信じるファンダメンタル価格に早く収斂すればするほど、投資利回りは良くなります。

例えば適正価格が800円である株を600円で買ったとして、800円になるのが2年後なら利回りは約15%です。しかし、それが半年後なら年間利回りは78%にもなります。

ではなぜ長期投資がこれほど枕詞になっているのでしょうか??
実はその答えは「なぜ割安な価格が形成されるのか」と密接に関わっています。

市場はそこそこ効率的なので、ある株が割安に見える場合はそれなりの理由が見込まれている場合がほとんどです。
低成長が見込まれる、地味な業種で人気がない、値動きがつまらない・・・。など理由はいろいろと考えられます。
しかし、そうした理由のうちある一定の部分は投資家の短期志向に由来すると考えられています。

実はリスクとリターン、効率的市場仮説など株式投資に関する仮説の多くは投資家がリターンを1年単位で見込むことを前提としています。
また価格形成に非常に大きな影響を及ぼすプロの機関投資家は3ヶ月ごとに運用成績をベンチマークと比較されることが多いようです。アクティブファンドの出資者も個人投資家同様短期志向であることが多いためと思われ、一時話題になったタワー投資顧問も06年の小型振興株不振によりかなり運用資産を減らしてしまったそうです。

このように考えてみると株価の形成に関与するプレーヤーは実のところ3ヶ月〜1年先の株価しか考えていない(考えることを許されていない)と言えます。
したがってある株がいかに本源価値から割安に見えてもさまざまな理由(相場が悪い、セクターが不振、地味な業種である、出来高が少ない、もっと騰がりそうな株がある・・・)で短期的に値上がりが見込まれなさそうな場合、その株は放置されることになります。

実際にはこうした割安株はいつかある時突然に本来価格に収斂します。一般に株式のリターンのほとんどは極めて短期間に達成されます。すなわちずっと動かずある時爆上げが基本です。しかし、多くのプレーヤーにはそのいつかある時を辛抱強く待つことが許されていません。

長期バリュー投資が有利なのはこのいつかある時をじっくり待つことができるからです。

聖書か何かの言葉に「神がいつ降臨されるのかは誰も知らない。それは例えるなら、泥棒がいつ訪れるのかわからないように。だから予期せずしてその時を迎えて、不信心であったことに歯軋りすることがないよう、常に目を醒ましていなさい。」とあるそうですが、ほとんどの人はこんな心境にはなれません。

だから株式、特に不人気な株式には常に高いリスクプレミアムがついているし、これからもつくのだと思います。

バリュー長期投資を実行する際には短期投資家への逆張りという側面があることを覚えておく必要があると思います。


売買報告

売却銘柄:3711 創通 

新規購入銘柄:4325 バンダイビジュアル

バンダイビジュアルがついに創通の株価を下回り、配当利回りも2%を超えるまでになりました。成長性への疑問からかアニメ株不人気も極まった感じがあります。
もちろんアニメ業界の将来性は予測しにくいのですが、企業を比べた場合に創通がバンダイビジュアルより優れている点はあまり思い当たらないので銘柄を入れ替えてみました。

ずっと興味があった銘柄をようやく購入できました。日本が国際競争力をまだ発揮できている分野なので、どうにかがんばって欲しいと思います。
posted by たけ先生 at 22:12| Comment(3) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月09日

バリュー投資再考〜成長への過大評価

こんにちは。

昨日の続きでバリュー投資について考えて見ます。

昨日の記事で、株式の価値は成長率、リスクフリーレート、投資家の期待リターンの3つからなり、PERはこの3つの変数、特に成長率に対する投資家の評価だと書きました。

したがって、高PER株は投資家が企業の高い成長を期待していることを意味します。このことは高PER株が別名「グロース株」と呼ばれることからも伺えると思います。

ところが、投資家というより人間には「モメンタムに対する根強い誤認知」が存在します。

つまり「勝ち組はずっと勝ち続け、負け組みはずっと負け続ける。」と誤解してしまうのです。

実はすべての企業のうち、市場平均を上回るROEを継続して5年間以上出せる企業などほとんどありません。多くの企業は無限の成長をするように見せながら、どこかで市場の平均成長率を下回ることになります。

ところが年率50%とかすごい割合で成長している企業をみると、多くの投資家(そして多くの経営者)はこうした高成長がしばらく続く、とついつい思い込んでしまいます。
したがってそうした高い成長率を織り込んだ株価、すなわち高PER株になるのですが、その企業が市場平均なみの成長率に回帰するだけでPERは下落し、結果として株価は下落します。

バリュー投資のデータを見てみると本当のところ、「低PER株のリターンがいい。」というより「高PER株のリターンが全体のリターンを押し下げている。」というほうが真実に近い気がします。
低PER株の高いリターンはごく少数の爆上げ銘柄に拠る割合が大きく、中央値は市場平均を下回る傾向があるという事実はこの説をある程度補強するように思います。

こうした高PER株の低いリターンは投資家心理の根強いバイアス、すなわち成長への過大評価がもたらしていると考えられます。
初心者は「急成長している高PER株を長期間保有しない」だけで少なくとも大敗は避けられますし、おそらく市場平均に負けないリターンをあげられるのではないかと思います。

次回は長期保有について考えてみたいと思います。
posted by たけ先生 at 23:17| Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月08日

バリュー投資再考

こんにちは。
パソコンの不具合でしばらく更新が止まってしまいました。
いま修復中ですが、なかなか苦慮しています。

タイトルにもあるとおり、今回から「バリュー投資」とこのブログのタイトル「株式投資の心理学」
についてもう一度考えてみたいと思います。

一時期本やブロガーが取り上げたことで巷で「バリュー投資」という言葉がはやりました。
しかし、ここのところ個人投資家が取り上げることが多い新興小型株のパフォーマンスが軟調なこともあり、少し下火になっている感じです。

バリュー投資というと、「割安な株を買って割安でなくなるまで長期間じっくり保有する」というイメージがありますし、なんとなくそういうものだと理解している方が多い野ではないかと思います。

しかし、よく考えるとこの表現には疑問が残ります。

1:そもそも何に対して割安なのか??

2:なぜ長期間でなければならないのか??割安が割安でなくなる期間は短いほうが投資パフォーマンスが良くなるのではないか?

書き出してみると当たり前の疑問ですが、どうもこの辺がはっきりしていないバリュー投資家が多いように思われます。

そこでまず疑問1:そもそも何に対して割安なのか??についてです。

この答えは当然「その株式が本来持っているはずの価値」です。
そして株式の価値は
「その企業が現在および将来稼ぎ出すキャッシュフローリスクフリー金利と投資家が期待する上乗せリターンで現在価値に割り引いたもの」と定義されます。


そしてこの公式にしたがって導かれた「本来価値株価」と比較して割安な株がバリュー株です。

「本来価値株価」は定義上

@現在および将来収益、すなわち収益成長率が高い(と見込まれる)場合、上昇します。

Aリスクフリー金利、すなわち長期国債金利が低いと上昇します。

B投資家の期待する上乗せリターンが高い場合、低下します。

これは定義ですので覚えてしまいましょう。

したがって、高PER株(高PBR株でも同じことですが)というのは、収益成長率が高く、金利が低く、投資家の期待リターンが低い場合正当化されるといえます。

投資家の期待リターンは測定が難しいのですが、なんとなく(失礼!)新興バリュー株をてがける個人投資家の期待リターンが機関投資家より低いようには思えません。したがって、多くの場合
個人投資家はとても高い収益成長を見込んで高PER株を正当化していることになります。

このようにPERを見て株価を論じる際には。PERが本来収益成長を加味した指標であることを覚えておく必要があります。


もしすべての投資家が正しく「本来価値株価」を計算できているならバリュー投資の出る幕などありません。
高PER株も低PER株も収益成長率をもとに計算されており、適正株価だということで話が終わるからです。

実はバリュー投資というのは二つの仮定を前提としています。

@投資家は株価をしばしばミスプライス(間違って値段をつける)する

Aそのミスプライスは偶然に起こるのではなく、人間心理に根ざしたある一定の傾向を持つ

この二つの仮定を前提とした上で、うまくミスプライスを利用しようというのがバリュー投資の本質です。

そして、ミスプライスを引き起こす人間心理の中でもっとも重要なものが「短期志向」と「成長への過大評価」です。

実はここまで理解して初めて「低PER株を長期保有する」戦略がマーケットに対して有利である理由が浮かび上がってきます。

次回は今回の続きを書いていきます。
posted by たけ先生 at 12:18| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月01日

3月リターン

こんにちは。

長かった3月もようやく終わりました。
今月は急落と円高に苦しめられましたが、幸い月中に買いました株が堅調だったこともあり、全体としてリターンは横ばいでした。

3月リターン -0.3% 

年初来リターン 3.8%

来月も引き続き米国サブプライムローンと消費の動向に世界中の株のリターンが左右されると思います。

アメリカ経済はソフトランディングできるのでしょうか??
posted by たけ先生 at 19:02| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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