2007年04月08日

バリュー投資再考

こんにちは。
パソコンの不具合でしばらく更新が止まってしまいました。
いま修復中ですが、なかなか苦慮しています。

タイトルにもあるとおり、今回から「バリュー投資」とこのブログのタイトル「株式投資の心理学」
についてもう一度考えてみたいと思います。

一時期本やブロガーが取り上げたことで巷で「バリュー投資」という言葉がはやりました。
しかし、ここのところ個人投資家が取り上げることが多い新興小型株のパフォーマンスが軟調なこともあり、少し下火になっている感じです。

バリュー投資というと、「割安な株を買って割安でなくなるまで長期間じっくり保有する」というイメージがありますし、なんとなくそういうものだと理解している方が多い野ではないかと思います。

しかし、よく考えるとこの表現には疑問が残ります。

1:そもそも何に対して割安なのか??

2:なぜ長期間でなければならないのか??割安が割安でなくなる期間は短いほうが投資パフォーマンスが良くなるのではないか?

書き出してみると当たり前の疑問ですが、どうもこの辺がはっきりしていないバリュー投資家が多いように思われます。

そこでまず疑問1:そもそも何に対して割安なのか??についてです。

この答えは当然「その株式が本来持っているはずの価値」です。
そして株式の価値は
「その企業が現在および将来稼ぎ出すキャッシュフローリスクフリー金利と投資家が期待する上乗せリターンで現在価値に割り引いたもの」と定義されます。


そしてこの公式にしたがって導かれた「本来価値株価」と比較して割安な株がバリュー株です。

「本来価値株価」は定義上

@現在および将来収益、すなわち収益成長率が高い(と見込まれる)場合、上昇します。

Aリスクフリー金利、すなわち長期国債金利が低いと上昇します。

B投資家の期待する上乗せリターンが高い場合、低下します。

これは定義ですので覚えてしまいましょう。

したがって、高PER株(高PBR株でも同じことですが)というのは、収益成長率が高く、金利が低く、投資家の期待リターンが低い場合正当化されるといえます。

投資家の期待リターンは測定が難しいのですが、なんとなく(失礼!)新興バリュー株をてがける個人投資家の期待リターンが機関投資家より低いようには思えません。したがって、多くの場合
個人投資家はとても高い収益成長を見込んで高PER株を正当化していることになります。

このようにPERを見て株価を論じる際には。PERが本来収益成長を加味した指標であることを覚えておく必要があります。


もしすべての投資家が正しく「本来価値株価」を計算できているならバリュー投資の出る幕などありません。
高PER株も低PER株も収益成長率をもとに計算されており、適正株価だということで話が終わるからです。

実はバリュー投資というのは二つの仮定を前提としています。

@投資家は株価をしばしばミスプライス(間違って値段をつける)する

Aそのミスプライスは偶然に起こるのではなく、人間心理に根ざしたある一定の傾向を持つ

この二つの仮定を前提とした上で、うまくミスプライスを利用しようというのがバリュー投資の本質です。

そして、ミスプライスを引き起こす人間心理の中でもっとも重要なものが「短期志向」と「成長への過大評価」です。

実はここまで理解して初めて「低PER株を長期保有する」戦略がマーケットに対して有利である理由が浮かび上がってきます。

次回は今回の続きを書いていきます。
posted by たけ先生 at 12:18| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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