2007年11月09日

円高、株安進行〜国家破産の幻想と財務省が招く大不況

こんにちは。

恒例行事のようにサブプライム問題が話題となり、円高と株安が世界規模で進行しています。

米国金融機関の巨額損失→米国金融機関のバランスシートが痛む→米国の貸し出しが延びず景気が冷える怖れがある→FRBが利下げする→また別の巨額損失が発覚する

の無限ループですね。

 このループのなかでFRBが利下げしてマネタリーベースを増やしていくので、金利差縮小の観点からも購買力平価の観点からもドル安は継続していくと思います。

 しかし暗いニュースばかりではありません。アメリカの実体景気は特に輸出に主導されてこのところ改善しているという指標もあります。また前四半期のアメリカの労働生産性の伸びが大きく向上したというデータもあります。
 住宅不況は1〜2年続くでしょうが、どうにかアメリカの消費が減速しないシナリオで乗り切れる可能性が高いと考えています。

 景気後退が恐れられているアメリカに対し、設備投資や街角景気現状指数を見ると日本はすでに景気後退期に突入した感があります。
 この事態を受けての日本の金融、財政政策は全くいただけません。

 日銀は何とかの一つ覚えのように引き締め継続を志向しています。

 また財務省はこれまた何とかの一つ覚えのように増税と歳出削減を主張し続けています。
 増税も歳出削減も市中のマネーをむしりとって国の貯金箱に戻す行為です。経済的には消費を控えて貯金するのと変わりありません。世界が恐れている行為そのものです。結果としてマネーが市中から減るのだから当然デフレ→不況になります。
 
 いつも思っているのですが、日本のインテリや指導層は「国債が破綻したら大変だ。借金を子孫に残すな。」と大真面目に考えている人が多いように思います。これは大いなる誤解です。

 国の借金は個人や企業の借金とは違います。国債は通貨そのものなので、財政破綻しても日本がなくなるわけではありません。通貨の価値が目減りし、インフレが起こるだけです。財政破綻の教科書的事例である第一次大戦後のドイツでもアルゼンチンでも起こったのは単に数年のインフレだったとも言えます。

 逆に言えば国の借金や国債の残高はインフレ率との関係だけで問題になるものに過ぎません。財政規律はもっぱらインフレを防止するためだけに必要とされるもので、それ以上のものではありません。いわゆる「家計感覚」と全く違う結論なので受け入れがたいのですが、事実です。

 ところでいま日本が苦しんでいるのはインフレではなく、デフレです。必要なのは増税と歳出削減ではなく減税歳出増大です。追加発行する国債は日銀が買えばデフレは脱却できます。
 そんなことをしたら大インフレになる??インフレは悪魔的な政策だ??そのときは日銀が大好きな引き締めをすればすむことです。

インドネシアのインフレ率は12%、インドのインフレ率は5%ですが地球からインドがなくなったと言う話もインドネシア人がみんな悪魔だとも聞いたことがありません。アメリカだって2%程度のインフレです。


 ところでデフレは天使的な政策なのでしょうか??いまの日本、もっと言えば財務省のスタンスは凍死寸前の人に「体を温めたら体温が40度になって死んでしまう!歯を食いしばって氷水に漬かっていろ!体が冷えればもっと冷やせ!!」と主張しているように思えます。ふらふら

 アメリカやヨーロッパが金融緩和する中で日本だけマネーの供給を絞れば円高とデフレは必発です。竹中元総務相の主張する通りこのままでは「失われた10年」がもう一度来てしまいます。人口がすでに減少し始めている日本は再度の大不況にはおそらく耐えられないでしょう。いまが最後のチャンスと思うのですが・・・。

新規購入銘柄:7203 トヨタ自動車


買い増し銘柄 2420 CHINTAI

円高を見越しながらトヨタを買うのはどうかと思われそうですが、そもそも僕はあまり株を購入するときは為替は気にしていません。トヨタはアメリカの工場で作ってアメリカで車を売ってたりするわけなので、思われているほど為替の影響は受けないと思います。
円高で本当に困るのは、国際比較で人件費が相対的に上昇する日本の労働者です。ダイレクトに日本の雇用が失われますから。

またCHINTAIはセクター投資です。
これだけ住宅着工が減って、分譲マンションが売れ残ってきているなら、賃貸マーケットが伸びる可能性があるかな。と
posted by たけ先生 at 11:35| Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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