2006年09月17日

国債問題まとめ

国債問題のまとめです。

みなさんに熱心なコメントをいただいてありがたい限りです。

こんな字ばっかりのブログを真剣に読んでコメントしてくださる方がたくさんいるのはうれしい限りです。

私自身、国債問題は全く楽観はできないと考えています。

国債問題の解消に絶対に必要なのは

@持続的な成長による国債のGDP比低下

Aプライマリーバランスの改善

の二つです。

ただし、今回のテーマで主張しなかったのは

「増税だけでは国債問題は決して解決できない」

ということです。

三菱総研の試算では消費税を5%引き上げると実質GDP成長はマイナスになるそうです。
また、社会保障費の引き上げは高齢者による金融資産取り崩しを加速させ、金融機関による国債引き受けをさらに困難にする恐れがあると思います。

GDP成長がマイナスなら、新規国債発行ゼロでも実質借金は増えていくことになります。これでは長期金利急上昇は免れないでしょう。

「増税すれば万事解決!!」では困ります。

新政権には経済成長に資する経済財政政策を期待したいところです。
個人的には税制は法人税や所得税などフローにかかる税金を減税および株式譲渡益課税や配当課税など投資に関する課税を減税し、相続税などストックにかかる税金を増税したほうがいいかと思います。

「一生懸命頑張って収入を増加させ、リスクをとって投資した人が金持ちになりやすく、かつ子孫には残しにくい。」

税制にすれば消費も増え、GDPも増加すると思うのですがいかがでしょうか??

posted by たけ先生 at 19:05| Comment(7) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
個人的には、貯蓄国家の日本には、消費税は向いてないのではないかと思います。日本に消費税を導入してからおかしくなって、消費税増税したら、ますますおかしくなったと思います。
それよりも、戦後日本で高度経済成長の頃にあった、所得税、累進課税のほうがいいではないかと思います。そのときは累進課税が厳しくても、松下幸之助とかうまれましたしね。累進課税が厳しいと、働く意欲がうすくなるというのは、疑いをもっています。
このまま、経済格差が広がると、物を買う必要のないお金持ちと物を必要最低限しか変えない庶民がどんどん、増えていき、消費はどんどんにぶっていくのではないかと思います。消費の点から考えて、1億総中流のほうがよかったんではないかと思いますね。そもそも、同じ人間が、ちょっとした努力の違いで、2倍、3倍じゃなく、何十倍、何百倍と経済格差がつくのが、ゆがんでいるのではないかと
Posted by うんと at 2006年09月17日 21:54
こんにちは。

@消費税を10%に増税すると、ほぼゼロ成長になるので、プライマリーバランスをゼロにしても、国債残高の対GDPは発散する。従って、スタグフレーションになる可能性が高い。

A国債残高の対GDPが発散しないことは、財政破綻を回避するための必要条件であって、十分条件ではない。

Bフローに着目した場合に、銀行の国債投資余力は少ないと考えられる。非市場性国債の発行が本格的に行われべき。その場合には、年金資金運用基金が引き受けることになろう。市場安定策の奏功が先か、金利上昇局面の到来が先か、きわどい時間の問題である。なお、個人向け国債も、形式上、非市場性国債の範疇に含められる。(エコノミスト誌2004/9/21p.83)。

C財政が破綻する前に、又は財政破綻を契機として日本経済が力を失うと考えれば、ハイパーインフレーション肯定、日本経済の実力は底堅いと考えればハイパーインフレーション否定。
Posted by PALCOM at 2006年09月18日 09:49
どのような税制にするのかという問題の背後には、資本主義vs.社会主義という永遠のイデオロギー論争が控えているので、議論は収束しにくいです。従って、事実を中心にまとめてみます。

・消費税やフラット税制は資本主義的な税制で、所得税累進課税は社会主義的な税制といえる。
・日本は資本主義国家なので、起業する自由もあるし、投資する自由もある。
・グローバリゼーションが進むなか、一国だけ、特異な税制を維持することは困難となりつつある。
・納税者4430万人のうち96%がサラリーマン(給与所得者)。
・株式譲渡益および配当に対する税率は、アメリカより日本の方が低い。
http://en.wikipedia.org/wiki/Capital_gains_tax
・日本の累進税率(50%−19年改正前)は、北欧の小国などを除き、主要先進国中、今でも最高である。
・日本の消費税率(5%)は、シンガポールや香港などの小国を除き、主要先進国中、最低の部類に属する。
・日本は、最低税率で納税している納税者が非常に多い(80%を超えている)(エコノミスト誌増刊−大増税に勝つp.33)。イギリスは10%程度、フランスは40%半ば、アメリカは60%半ばである。但し、平成19年の税率改定により、この数字は変わる。
・年収2000万円のサラリーマンの納税額(所得税+地方税)は、年収500万円のサラリーマンの納税額の約17年分である。
・税制改正により、所得税の最高税率は40%超に引き上げられた。
・税制改正により、195万円以下の課税所得に対しても5%の所得税が課せられるようになった。
・1億円出せば、先進国の永住ビザも取得できる。

・インターネットの発達により、海外移住がし易くなっている。
・累進課税が厳しいと、私の働く意欲は低くなる(笑)。

会計事務所を経営されている方が、消費税を累進税率にして、且つ何らかの恩典を付けるという興味深い案を提案されていました。新車のフェラーリを購入する人は、消費税率が30%でも、50%でも購入するはず。また、累進税率に対する不満は、支払う額が大きくても行政サービスが同じであること。とすれば、高額の消費税を納税した者には、例えば、待たずに出国審査を受けられるなどのちょっとした特典を付ければよい。

個人的には、累進税制vs.フラット税制というイデオロギー論争には深入りせずに、資本主義を逆手に取った、このような卓抜なアイデアを出すことに注力した方が実りが多いと思います。
Posted by PALCOM at 2006年09月18日 11:22
財政赤字累積の主因は公共事業ではなく長期不況による税収の低迷なのですから、不況を解消し税収の増加を図ることこそ本筋であるのは当然のことです。従って、不況の解消、経済成長の促進を促す政策が必要なわけですが、ここで問題になるのが日銀の独立性です。
90年以降の長期不況は、いわゆる「バブル潰し」政策以降一貫して続く金融政策の過剰引き締めに起因することは既に多くの経済学者が指摘するところですが、先の量的緩和解除やゼロ金利解除に見られるように、今に至っても日銀は引き締め基調の金融政策運営(too little too lateの金融緩和と拙速な金融引き締め)を放棄していません。こうした金融政策運営が続く限り、日本経済が潜在成長率以下の低成長に甘んずることは必然です。
逆に、こうした金融政策運営を与件とすれば、財務省の言うように、財政再建には増税しかないということになります。しかし、現在の日銀法では、政府の力で日銀の金融政策を変えさせることができない。かと言って、日銀法改正には世論の賛成が得にくい(マスコミを占拠している日銀シンパエコノミストが大反対する?)。
日本の経済成長も財政再建も理論的には簡単です。絶対にそうするべきです。しかしながら、それは政治的に困難なのです。
Posted by dell at 2006年09月18日 13:00
個人的にあまり好きじゃないのは、地域のそれなりの所得のある個人事業をつぶして、年収100万の医者にもろくに行けないパートやアルバイトばかり雇って、増収増益とかぬかしている企業ですね。それなら、法人税を増やしたほうがいいかと思います。法人税を増やすと、海外に人が逃げるという懸念がありますが、私はそんなに心配してないです。逃げる人は、どの国にいようと、さっさとタックスヘイブンとやらに逃げるんじゃないんですか。相続税を増やすのは賛成です。
Posted by うんと at 2006年09月18日 13:35
「こうした金融政策運営を与件とすれば、財務省の言うように、財政再建には増税しかないということにな」るかどうかは、さらに検討の余地があるのではないでしょうか?財投債を減額するとか、意味不明な公益法人を減らすとか、国有資産を売却するとか、公的機関を民営化して税収を増やすとか、少なくとも増税と平行してこれらのことを実施して欲しいです。
Posted by PALCOM at 2006年09月18日 13:49
みなさん。熱心なコメントありがとうございます。
PALCOMさんのコメントは必要な論点がすべてまとまっており、私のつたない駄文よりよほど充実しています。
最後のアイデアもなかなか面白いですね。

dellさんのおっしゃることも共感できます。
私の友人は「福井はインフレ○○だ。いますぐ首にしろ!!」といきまいていました。
なぜあんなに引き締めを急ぐのか、理解に苦しみます。

うんとさんのコメントも社会正義という意味ではわかるのですが・・・。

税制に関しては「かくあるべき」税制と「みんなが幸せになる」税制の乖離があるので、一概には言えないと思います。
個人的には「金持ちと企業からもっともっと取れ!」は国債破綻→ハイパーインフレへの片道切符と思っています。
Posted by たけ先生 at 2006年09月18日 19:29
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