バフェットは数年前から貿易赤字と経常赤字の双子の赤字を問題視しており、
「このまま双子の赤字が続けばドル安は避けられない。」
「毎日何億ドルもの利益がアメリカから海外に流出している計算になる。」
といい続けていました。
現にこの1年間、ドルは対円、対ユーロで下落し、バークシャーは巨額の利益を得たようです。
おそらくバフェットがそこまで問題視するからには(実際に考えてみても)ドル安は避けられないのでしょうが、問題は外為市場の短期的な動きは必ずしもファンダメンタルだけで動くわけではないということです。
バフェットは「株式市場は短期的には美人投票、長期的には適正価値の評価」という師:グレアムの言葉を忠実に実行することで巨額の利益を得たのですが、外為市場というのはまさに美人投票をエンドレスに行っているようなもので、国と国の関係もあったりしてなかなか長期的にもファンダメンタルズが適切に反映されにくいのかもしれません。
こう考えると外為市場は難しいですね。私はテクニカル分析には否定的ですが、外為ではある程度短期的な視点も必要なのかもしれませんね。