中国株をやっているとこの人民元切り上げ問題と非流通株放出問題に年中振り回されている感じです。
人民元切り上げは基本的には巨額の貿易赤字を抱えるアメリカが強く強く中国に要求しているため話題になりますが、いつまでも自国通貨を不当に安いまま流通させておくと、中国国内が人民元でじゃぶじゃぶになってしまい、インフレを引き起こすリスクがあるので、いずれは人民元の切り上げは避けられないでしょう。人民日報の報道によるとその日は遠くないようですが、さてどうなることですか。
目下中国株はH株、本土株とも軟調です。
理論的には
人民元がきりあがる→元立て資産や収益の価値が上がる→内需系の企業の株価は上がる
→反面中国の輸出企業は収益が厳しくなる
といった効果が予想されます。特に香港ドルがドルにペッグしたままだとすると、香港ドル建てのH株の株価はその分上昇するかも知れません。ただし、非流通株の放出により需給が悪化するリスクもあり、短期的には予想が難しそうです。
短期的な予想は難しいのですが、やはり長い目でみれば中国株のファンダメンタルズは良好で、かつあれだけ経済が過熱しているにもかかわらず、上記のリスクのため株価の上昇が伴っていないため、今は(評論家みたいで嫌ですが)買い時かもしれませんね。