2005年05月23日

希望格差社会

 昨日の私のブログで、推薦書籍をいくつか書きました。
 その中で一押しがこの「希望格差社会」です。月並みですが、私はこの本を読んで本当に感動しました。
 もともと、著者の山田先生は「パラサイトシングル」という言葉を指摘した気鋭の社会学者ですがその鋭い視点はここでも存分に生かされています。
 本書の優れているところは学力低下、フリーターやニートの増加、所得の二極化、晩婚化、少子化、離婚の増大、治安の悪化といった現代日本が抱える問題(というより毎日新聞やテレビで扱われる問題)は、決して不況が原因ではないと指摘した点です。
 これらの問題はグローバリゼーションによる社会の構造的な変化が原因です。

 単純に言うと
 グローバリゼーションにより、物流や上方の流れが速くかつ低コストになる
→企業は工場を労働コストの安い海外に移転する。
→そのため先進国の労働者が高コストを稼ぐには付加価値が必要
→しかしITに代表されるニューエコノミー産業はもともと少数の専門家やクリエイティブな人が多くの収益をあげる構造になっており、たくさんの労働力は必要ない
→そのため先進国の労働者では10%の高所得、高付加価値労働層と90%の低所得層への二極化が起こる
→このため、10%に入れない(と思ってしまう)子供たちは勉強しても報われないと感じるため勉強しなくなり学力低下が起こる
→さらに男女とも結婚すると生活コストが増大し、パラサイト時代の生活水準を維持できないと感じるため晩婚化、少子化が進む

といった流れです。

 非常に厳しい内容ですが、「良薬は口に苦し。」の例えどおりまさしく正しい見解だと思います。我々も株式投資に限らず、日本で生きていくためにはこの内容を深く考えていかないといけないと思いました、はい。
 しかし、あらためて書いてみると本当に夢も希望もない世の中といった感じですね。でも投資における「総悲観は買い。」と同じように、こうした苦しい環境にこそ明日へのチャンスが
眠っていると信じてがんばっていきたいですね。
posted by たけ先生 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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