2005年05月26日

損きりの心理学2〜企業不祥事とも関連して。

 こんにちは。いやあ、しかし軟調な日々ですね。
 私のPFも今週は軟調でした。しかし、割安な価格で買っていると考えているので、今のところ売る木はまったくありません。
 
 ところで、こないだのブログで「人間は損失を確定するのに非常に強い苦痛を感じる。」
と書いたのですが、これは個人だけでなく企業にも当てはまります。いや、むしろ責任を持たねばならない個人よりも責任の所在が不明確な企業のほうが損失を確定して直面することに抵抗が強い気がします。

 損失を確定してしまうと発表しなければいけなかったりして、責任を問われかねないのに対して、含み損にしておけば(減損会計が導入されなければ)損失は表面化しないからです。その結果さらに株価はずるずると下落を続け、さらに含みが拡大してしまったのです。
 
 こうした問題の先送りにはその根底に「不愉快な事象を確定させたくない。」という苦痛回避原理が働いています。その結果、例えば燃える車を売ってもリコールしない、いつまでも回収見込みのない債券を損失処理しない、食中毒を起こしても開き直る、といった社会的に不適切な先延ばしをする羽目になり、結局企業の存続すら危うくなるわけです。

 組織は個人が集まって組織になるわけであり、個人個人の心理のバイアスは結局組織に反映されていくわけですね。バリュー投資家としてはできればこういう企業の風土というか文化を知ってから投資したいのですが、なかなかか弱い個人としてはそこまでの定性的評価がしにくいです。でもそういうことを言い訳にしないで、労力を惜しまない投資家が結局市場に勝っていくのでしょう。
posted by たけ先生 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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