2005年06月04日

インフレヘッジは何か??

こんにちは。竹井です。
今日はインフレヘッジの話の続きです。

おとといのブログで

「債券はとてつもなくインフレに弱い。したがって銀行へのデットである預金もとてつもなくインフレに弱い。」

という話を書きました。

ではインフレに強い資産は何か??
というのが今日のテーマです。

@株
 株は一般にはインフレに強いといわれています。
 なぜなら、インフレにより貨幣価値が下がっても、企業はそれを製品価格に転嫁させられる(物価が上がるということは企業が得る製品の値段が上がるということですからね。)
 ので、株価にインフレは中立もしくはプラスだというのがその論拠です。

 ところが、これは一般に正しいものかどうかはわかりません。
 グレアムの「賢明な投資家」によると次の三つのことが統計的に明らかだそうです。
 
 1:インフレは基本的に企業収益を改善はさせない
 2:インフレの年はおおむね株価はインフレ率を上回って上昇したが、1/5の年では
   株価の上昇率はインフレには勝てなかった。
 3:インフレ率が高すぎる年は企業収益はむしろ減少し、株価も下落する傾向があった。

 ここから考えられる結論は
 「企業はおおむねインフレを製品価格に転嫁できるので、収益にインフレは中立であるが、
  インフレ率が高すぎると製品価格に転嫁しきれず、企業収益は下がる。」
 ということではないかと思います。特にインフレ率が高すぎると消費者の購買能力も落ちて いくと考えられるためこの結論は納得がいくかと思います。
 
 結論:株はおおむねインフレヘッジになるが、特にインフレ率が高すぎる場合はそ        うとも言い切れない。

A商品(特に金)

 金もインフレ対策資産としては人気があります。
 ところがグレアムは金価格がインフレ率に伴って上昇するという統計はない、と否定的で  す。またバフェットも素材はインフレヘッジにはならない、と述べています。

 日本の金価格で考えても、1960年以降の高度成長とインフレにもかかわらず金価格はそれに
 伴う上昇を見せていません。こう考えてみると金は必ずしもインフレヘッジにはならないの
 かもしれません。

 ただし、金はインフレというより、通貨不安が起こったときに真価を発揮します。実際過去 にはスタグフレーション局面で金は安定していたとも言われています。

 こうして考えてみると金はインフレヘッジというよりは資産リスクを分散させるものと言え るかもしれません。なお、金を買うときは手数料の高い現物ではなく、貴金属会社の株やそ のファンドを買うのが良いでしょう。

 結論:金は必ずしもインフレヘッジにはならないが、不況局面や信用不安局面では        爆発的に上昇することがあるため、少量保有してもいいかもしれない。い/strong>

 
posted by たけ先生 at 11:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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