2005年06月16日

投資の心理学〜損失回避

こんにちは。
竹井です。
昨日のブログで、薬の話を書きました。
要点は、つまり人間は「いい結果がおこる可能性」より「悪い結果が起こる可能性」をより重視する傾向があるということです。

これは日常生活すべてに当てはまります。

たとえば恋愛なら
「ふられるのが怖いから告白なんてできない。」とか
「別れるのが怖いから恋なんてできない。」というのも広い意味での損失回避理論です。

これを投資に置き換えると

「人間は同じ金額の利益による満足よりも、損失による苦痛のほうが大きい。」

ということになります。

また心理的クイズです。

クイズ:サイコロを1個ふって奇数がでたら60万円もらえるけど偶数が出たら50万円払わなければならないゲームに1万円で参加できるとします。サイコロにいかさまがないとしてこのゲームにあなたは参加しますか??

いかがでしょうか??
数学的には、このゲームの期待値は+4万円です。従って当然やるべきなのですが、おそらくやらない人も多いのではないでしょうか??

これは「50万の損」による苦痛が「60万の利得による満足」よりも大きいからです。これを経済学的に小難しくいうと「貨幣効用が一定でない。」などと言います。

こうした理論は欧米で生まれたものですが、日本人は特に損失回避心理が強いといわれています。

金融広報中央委員会のデータでも、金融資産を選ぶ際に最も重視するのは「元本保証」のようです。つまり「もうからなくてもいいから、元本は保証してほしい。」という心理です。

http://www.shiruporuto.jp/kinyu/yoron/2003/03yoron.html#b

しかし悲しいことに、投資の世界ではみなが同じことを考えると往々にして損するようになります。
その最たる例が銀行預金です。
いくらデフレ下とはいえ、普通0.001%の金利とかって、資産をほかにシフトしたくなりますよね。同様に10年もの国債の利回り1.5%というのもすごい話です。国際的にもとんでもない高値です。
(債権では利回りが低い=債権価格が高いということになります。説明は略)

こうした無茶な低金利を支えているのは実は日銀でも政府の偉い人でもありません。
これだけの低金利でも、預金を解約せず国債を買ってくれる日本の皆様なんですね〜。
でもこれから着々と税金は上がっていきます。インフレも来るかもしれません。
本当に「損をしない」ことが最善かどうかははなはだ微妙な気がします。はい。

一言:損をしたくないという気持ちが損をよぶ
posted by たけ先生 at 16:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おをーー!
面白いっす。非常にシンプルでわかりやすい。
さすがです。

そのサイコロのゲーム、何度も何度もやっていいなら、やりたいですね。ただ1回だけなら、確かにやりたくないかも…。
ではでは、今後ともよろしくお願いいたしますですます。
Posted by ユウ at 2005年06月17日 09:53
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