2005年06月19日

人間は基本的にみな損失回避を優先する。

こんにちは。
竹井です。

前回のブログで
「人間は1万円の損失により感じる苦痛のほうが、1万円の利得による喜びより大きい。」
と指摘しました。したがって、人間の行動パターンとしては損失回避を利得追求よりも優先する傾向があります。

人間の行動パターンの基本は損失回避である

これは、1000年間普遍の人間心理の根本です。
行動ファイナンス、リスク・プレミアム、βなどの難しいテーマも元をただせば全てこの簡単な心理が基本となっています。

逆に我々が常にこの心理傾向に支配されていると自覚すればたぶんきっと資産運用で成功できます。少なくとも安直にだまされることはなくなるでしょう。

特に我々日本人は損失回避を重視する国民性だといわれています。世界一の貯蓄率にもそれが現れていると思われます。

しかし、貯蓄(厳密には国債も)は元本が保証されているかわりに、インフレに弱い資産です。この10年間日本では、資本主義国では通常ありえないデフレが進行したため、結果的にゼロ金利預金は素晴らしい資産運用でした。ですが、いったんインフレ傾向になるとたちまち預金の価値はさがってしまいます。

例えば1000万の預金を今後10年していて、10年後に利息がついて1050万円になっていたとします。リスクゼロなので結構なことのように思えますが、そのときコーラが200円、切符の初乗りが250円、タクシーの初乗りが1000円、吉野家の牛丼が1杯700円、焼肉定食が1800円になったらどうでしょう??

とても利息の50万では割に合いません。これが預金がインフレに弱いゆえんとされるわけです。この例で指摘したかったのは
必ずしも元本保証されている資産が安全とは限らない

ということでした。次は逆に、損失回避がさらなる損失を招くパターンについて考えてみたいと思います。ではでは。
posted by たけ先生 at 21:46| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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