2005年06月21日

「損を切り、利は伸ばせ」が実践できない心理学

こんにちは。竹井です。
昨日のブログでは「損は切れ、利は伸ばせ。」が実践できない心理学について書いてみました。

今日はその具体例です。

 タケイ君はある日、本屋で何の気なしに株式投資雑誌を立ち読みしていました。そして、最新号で「カリスマアナリストの推奨するIT株はこれだ!!」の特集記事で「スーパーサイト・ドットコム社株」が推奨されていました。タケイ君はなけなしの貯金をはたいて「スーパーサイト・ドットコム」を100万円買い付けました。

 折りしも市況がよく、100万円のスーパーサイト・ドットコムは速やかに130万円に上昇しました。
 「ラッキー!!俺って株の天才じゃん!!」

 そう思っていたタケイ君ですが、株価が150万円になったときに怖くなります。

「さすがに短期間で上がりすぎだよな・・・。そろそろ下がり時かもな。1回売っておこう。」

とここで利食ってしまいます。ところが、彼の意図に反して、売った後もスーパーサイト・ドットコム社の株は上昇を続けなんと300万円になってしまいました。

 「くそー!!早く売りすぎたー!!」

心の底から悔やんだタケイ君は二匹目のドジョウを狙って、類似のIT株である「グレートサイト・ドットコム社株」を150万円購入しました。ところがどうしたことか、同社の株は購入するやいなや120万円まで下がってしまいました。

タケイ君は焦りながらも

「この下げはきっと一時的だ。まだ戻るだろう。スーパーサイト株はまだまだ成長が期待されるからな。」

と何の根拠もなく塩漬けにしていました。
ところが、この手の会社にありがちなことですが、下方修正が3回続いて、どんどん株価は下落して、最終的には何と30万円にまで下がってしまいました・・・。タケイ君は干からびてしまいました、おしまい。

 いかがでしょうか??単なる結果論といえばそれまでです。
しかし、タケイ君は株価が上昇しているときは何の根拠もなく
「さすがに短期間で上がりすぎだよな・・・。そろそろ下がり時かもな。1回売っておこう。」と売ってしまいました。

これに対して、株価が下がっているときは何の根拠もなく
「この下げはきっと一時的だ。まだ戻るだろう。」と塩漬けにしてしまいました。

つまり利益が出ているときは無意識で早く利益を確定したくなり、損失が出ているときは損失確定を先延ばししたいという心理が働き、結論が先にあって後から理由付けをしてしまっているわけです。

これは人間心理に普遍のバイアスなわけです。しかし、結果的に損失回避を避けよう避けようをいう気持ちがさらなる損失を生んでしまうわけです。それくらいなら貯金のほうがいいや、」という気もしますがこのブログで再三指摘しているようにそれにもリスクがあります。

「損切りは早めに!利食いは遅めに!」を金言としたいところですね。
posted by たけ先生 at 12:54| Comment(0) | TrackBack(2) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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