2005年09月19日

小泉純一郎首相の心理学的考察A

こんにちは。
株式投資から離れて、しばらく政治話になっています。
でも筆者は本質的には民主主義とマーケットはとても似ていると考えているので、もう少しお付き合いください。

さて、前回のブログでは
なぜ国民の多数派にとっては、少なくとも短期的には不利益な政策を強いる小泉首相が人気があるか
を問題提起してみました。

今日は筆者なりの考察です。

@「反グローバリゼーション主義=日本的社会主義」への国民の反感

この10年の不況の結果、多くの国民にはかってのような余裕はなくなっています。
その結果、昔の高度成長期の地方バラマキ型政治に対する反感が強まっています。

もともとはこれらの制度は「都会の繁栄の果実を全国民に満遍なくいきわたらせる。」ための
もので、その結果「一億総中流」というほどに日本国民の貧富の差は縮小しました。

しかし、残念なことにお金が動くところには常に利権がつきまといます。
こうした福祉政策は主に地方に「不当に高い収入を税金から得ている(と思われる)」特権階級をうむことになりました。

例を挙げれば例を挙げれば公共事業を受注する地元の建設会社であり、発注する地方公共団体であり、特定郵便局だったり、官僚の特殊法人への天下りだったり労組貴族だったりします。

そして地元の政治家はこうしたバラマキのさじ加減を決める力があったために、献金をたっぷりしてもらい、そのお金をまたばら撒いて力を蓄えてきたわけです。

これが自民党政治そのものです。いってみれば、日本型社会主義、といったところです。
このシステムは国全体が右肩上がりのときは大変うまくいっていたのですが、国全体が右肩下がりになってくると今度はこのシステムを維持するのがきつくなってきます。
とはいえ、上記の特権階級はこのシステムがつぶれてしまうと生きていけなくなってしまうので、「地方を切り捨てるな。」とか「貧富の差拡大反対。」といったスローガンでシステムの維持を訴えます。

なんだか、亀井さんの顔が浮かんできますねるんるん
そう、「抵抗勢力」の誕生です。

これに対し、一般国民は「自分たちが苦しいのに、あの特権階級のやつらは仕事もしないで高い給料をもらっている。」と反感を持ちます。

こうして「貧しい人や地方に金持ちや都市の収益を再分配するはずだったシステム」が「政治家、土建、郵便局などの利権維持システム」と捕らえられ、国民に忌み嫌われるようになったわけです。

最近、「弱者保護」とかいうと顔をしかめる人がおおいのは、「弱者保護」=「無駄な税金をばらまいて議員や土建屋が利権を得る。」という風に多くの国民の頭の中で、無意識に自動変換されてしまっているからではないでしょうか??

そして、この「日本型社会主義の特権階級」への反感を最大限煽りたて、利用したのが小泉首相です。

次回のブログでは小泉首相の政治手法がいかに心理的に卓越しているかを考察してみます。
posted by たけ先生 at 16:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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