2007年12月25日

07年総括A〜外国株の堅調とサブプライム問題

07年の相場総括第2回です。

今回は外国株と外国景気です。

07年は日本株と外国株で綺麗に明暗をわけました。

外国株、特にBRICSVISTAなどの新興国株のリターンは、堅調な経済成長上海株を筆頭に軒並み20%以上でした。

また米国や欧州なども新興国景気に引っ張られ、おおむね株式のリターンはプラスでした。

もっとも今年の一年は外国株に関しても平穏とはいきませんでした。
原因は言うまでもなくサブプライムローン問題に代表される米国住宅セクターの不振です。

2月の上海株急落を景気とした世界同時株安にも、背景には米国住宅セクターへの不安があったと思われます。
(手前味噌ですが、当時このブログでも「世界経済唯一の不安材料は米国住宅セクター」と指摘していました。)

住宅ローン問題は8月のBNPパリバ傘下のヘッジファンド破綻を機に一気に表面化しました。
欧米金融機関の自己資本毀損と信用収縮が懸念され、アメリカは景気後退に陥るのではないかという不安がたびたび市場を襲い、そのたびに株式市場は急落しました。

一方、FRBは金利の度重なる引き下げや流動性供給に踏み切り、欧米金融機関はSWF(ソブリンウエルズファンド)などの出資を受けるなどして資本の増強に努めています。
07年後半の世界株式市場の動きはおおむねこの問題に一喜一憂していたと言えるでしょう。

ここで重要なのは株価の急落の原因はアメリカが景気後退に陥るのではないかという不安であり、まだアメリカは景気後退していないということです。

これに対し、日本はおそらくすでに景気後退しているので、日本株がよりいっそう下落したのは自然なことということになります。

08年の外国株予想については結局、アメリカは景気後退するのかどうかという点がもっとも問題になってくると思いますが、その問題についてはまた次回書きます。

売買報告

買い増し銘柄
HK:0358 江西銅業
HK:0178 Sasa International
HK:2836 Ishares India Sensex ETF
HK:8069 同仁堂科技
HK:3983 China Blue Chemical

SNY: Sanofi-Aventis ADR
WFC: Wells Fargo
DEM: Wisdomtree Emerging market High Equity Fund

新規購入銘柄
ULTR: Ultrapetorl
DGS: Wisdomtree Emerging market Smallcap Dividend Fund
posted by たけ先生 at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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