昨日に引き続いて、自己帰属バイアスの現れ方の話です。
A自信過剰
自分への自信過剰が株への自信過剰につながることはよくあります。
アメリカのデータによると、医者と弁護士は株式投資のリターンが有意に低いそうです。
この原因についてはいろいろ考えられますが、やはり自信過剰が大きな原因らしいです。
つまり(私が言うのもなんですが)医者とか弁護士はそれまでの社会において成功体験が多いので、「自分が頑張れば物事はうまくいく。」という感覚が強いことが予想されます。
(つか、私の周りで見ててもそう思います。)
そうすると、無意識のうちに
「この俺様が選んだ銘柄なのだから買えばあがるし、下げは一時的なものに決まってる!!」
と必要以上に自信過剰になってしまうのかもしれません。
誰が何の株を買ってるかなんて、村上ファンドでもなければ知るわけがないのですが、なかなかそうは思えないのですかね。
でもこういう不必要な自信過剰は事業遂行の上では原動力になりますが、マーケットではほとんどの場合手ひどく罰せられることが多いと思われます。
特に今のような上げ相場だと、誰もが「自分には特別な才能があるんだ!」と錯覚しがちです。マーケットに古くから伝わる格言に「上げ相場とあなたの頭脳を混同してはならない。」というのがあるそうです。気をつけたいところですね。