2006年02月11日

セクターと適正PERB

こんばんは。

前回の続きで、セクターと適正PERについて考えてみたいと思います。

まず、なぜセクターごとにPERが違うのでしょうか??

まずはアナリストの説明や株の本に載っている適正セクターに関する説明を乗っけてみます。
(ただし、これは筆者の意見ではありません。あくまで世間で「定説」とされている説明です。)

@石油、鉄鋼、海運
 重厚長大系産業が多く、かつ景気循環株的な側面が強い。収益が一定しない上に、膨大な設備投資が必要なので、好調時のPERなどあてにならない。また業界全体でも成長は見込まれない。よって適正PERは低いのが妥当。

A自動車、電気、ガス
 安定したセクターだがやはり設備投資がたくさん必要。劇的な成長もみこまれないため、PERは低いのが妥当。

B医薬品
 ニーズは多いが、国の医療費抑制の問題がある。単価の切り下げのリスクが大きく、PERは中程度が妥当。

C電気機器、半導体
 ハイテク産業であり、成長性も見込まれる。20倍台が妥当。

D不動産
 地価の影響を強く受け、景気循環的な側面が強い。10〜20倍台が妥当。

EIT
 もっとも成長性のあるセクター。設備投資も必要ないためキャッシュがどんどん増えていく。
 50倍以上でもおかしくはない。

他にも色々な説明がありますが、良く目にする説明はこんな感じです。
果たしてこの説明は本当に妥当なのでしょうか??

次回はこの「定説」の妥当性を検証してみます。

posted by たけ先生 at 17:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月10日

セクターと適正PERA

こんにちは。

今週は日経平均は軟調でしたね。
いろいろ理由が言われているようですが、どれもあまりぴんときません。

FOMCの利上げは織り込み済みだし、大体肝腎のアメリカ株は下がってないですからね。
円も安いし、量的緩和解除観測もまだ観測だけでいつ解除するともわかりません。

とすると、「そろそろ高いかな、利益確定しとくか。」みたいな雰囲気が下落の理由かもしれません。

さて、昨日の続きでセクターと適正PERです。

大体株の本なんかを見るとセクターごとにPER水準が決められているようです。

イメージ的には

鉄鋼、ゴム、石油 10倍台前半

海運       10倍台

自動車、電気、ガス10倍台後半

電気       20倍代

不動産      20倍から40倍

IT        40倍以上

という感じでしょうか??

ごらんのように業種によりかなり違いがあります。

でもこれは本来不思議な現象です。
株はどのセクターであろうと本来会社の持分にすぎず、セクターによってPERがこれほど違うのは変な気がします。

次回は「そもそもなぜ業種によってPERが異なるのか?」を心理学的に考えてみたいと思います。
posted by たけ先生 at 17:12| Comment(1) | TrackBack(0) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月18日

自己帰属バイアスD

こんにちは。
というわけで、自己帰属バイアスの最終回です。

自己帰属バイアスのパターンとしてありがちなのが「銘柄への思い入れ」です。

ファンダメンタル分析、特に定性分析を重視する投資家(私もそうですが)は、PER、PBR、ROEといった定量尺度のほかに、様々にその企業を分析して未来の収益を予測します。

 例えば企業のセクターの成長性、ブランド力、競合相手、海外進出の状況、その企業の提供する製品ないしサービスの需要といったものの分析です。
 機関投資家ならこれに加えて、経営陣へのインタビュー、取引先や金融機関の評判、従業員の士気、離職率といったことも分析できるかもしれません。
 
 そして自分なりに将来シナリオを描いて、将来の収益予想をして、場合によってはDCF法やCAPMといった専門的な手法を用いて株価が割安かどうかを判断します。
 これだけの複雑な過程を経て投資をするわけですが、問題なのはこれほどの手間ひまをかけても企業の将来収益や株主資本の予測はきわめて難しいということです。

 単純なビジネスモデルで、ブランド力のあるフランチャイズ型企業なら予測はしやすいかもしれませんが、それでも完全とはいきません。

 思わぬ企業がビジネスモデルチェンジにより、急に儲かることもあります。
 逆に好調な企業でも、あまった株主資本を無駄な多角化や買収にまわして、大赤字を出すかもしれません。

 さて、ここからが問題です。
 不幸にして、緻密な分析にもかかわらず、どうもあなたの投資先は予測どおりの利益をあげられません。経営陣は公募増資をかけて、買収によるシナジー効果を謳いあげています。

 典型的なダメダメパターンです。

 こうした不幸な事態の際に問題になるのが「銘柄への思い入れ」という名の自己帰属バイアスです。
 やはり恋人と同じで、一生懸命考えて決定した投資先には情も思い入れもあります。自分の予測が外れてもそうそう割り切れるものではありません。

 断っておきますが、決して定性分析が悪いわけではありません。むしろ必須であると思います。ただし、定性分析に自信を持つあまり自己帰属バイアスで客観視できなくなること、これがプロのトレーダーが大損をこくパターンのようです。

 長かったこのシリーズも終わり、次回は読書感想文でも書く予定です。
posted by たけ先生 at 15:17| Comment(2) | TrackBack(2) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月17日

自己帰属バイアスC

こんにちは。
昨日に引き続いて、自己帰属バイアスの現れ方の話です。

A自信過剰
 自分への自信過剰が株への自信過剰につながることはよくあります。
アメリカのデータによると、医者と弁護士は株式投資のリターンが有意に低いそうです。
この原因についてはいろいろ考えられますが、やはり自信過剰が大きな原因らしいです。

 つまり(私が言うのもなんですが)医者とか弁護士はそれまでの社会において成功体験が多いので、「自分が頑張れば物事はうまくいく。」という感覚が強いことが予想されます。
(つか、私の周りで見ててもそう思います。)

そうすると、無意識のうちに
「この俺様が選んだ銘柄なのだから買えばあがるし、下げは一時的なものに決まってる!!」 
と必要以上に自信過剰になってしまうのかもしれません。

 誰が何の株を買ってるかなんて、村上ファンドでもなければ知るわけがないのですが、なかなかそうは思えないのですかね。

 でもこういう不必要な自信過剰は事業遂行の上では原動力になりますが、マーケットではほとんどの場合手ひどく罰せられることが多いと思われます。
 
 特に今のような上げ相場だと、誰もが「自分には特別な才能があるんだ!」と錯覚しがちです。マーケットに古くから伝わる格言に「上げ相場とあなたの頭脳を混同してはならない。」というのがあるそうです。気をつけたいところですね。
   
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2005年11月13日

自己帰属バイアス@

こんにちは。
前回までのブログでは富裕層ビジネスの流れを考えてみました。
今回からは「株式投資の心理学」に戻ります。

ちなみにホームページでも多数心理学ネタを書いていますので、是非ご覧ください。

で、今回は自己帰属バイアスの話です。

まずは例によって簡単なクイズから。

当たりくじとはずれくじが合計20本入っている二つの箱があります。

箱Aには 当たりくじが10本、はずれくじが10本 
箱Bには、当たりくじが何本入っているかはわかりません。

入っていることがわかっています。
さて、あなたはどちらのくじをひくでしょうか??

次回結果を発表します。
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2005年09月30日

テーマ株の心理B〜わっと上がってすぐ下がる

こんにちは。
ついに阪神タイガースが優勝しました。阪神ファンの皆さま、おめでとうございますわーい(嬉しい顔)

阪神電鉄の株も優勝ムードの中、村上ファンドの買いもあり優勝当日までの1ヶ月間で株価は約2倍になっていました。
で、いよいよの優勝をうけて阪神電鉄の株がどう動くかと見てみるとなんと今日は−80円以上の下げ!

率にして10%近い下げです。
まあおそらく下げの理由は「材料出尽くし感」ということなんでしょうが、ここにテーマ株の特徴的な動きがあります。

それは「@今まで安値でほっとかれた銘柄がAある時期突然出来高を伴って急に暴騰する。Bぐんぐん上昇して、ある日突然急落する。Cしかし急落後でも、もとの株価水準よりは高く落ち着く」といったパターンです。

萌え株、阪神、不動産流動化、個人情報関連・・・と大体のテーマ株はこのパターンの動きを
示しています。

では、なぜ株価はこういったパターンを示すことが多いのでしょうか??
実はこれは心理学的に説明できると考えています。

次回はなぜこのようなモデルが生じるかを考察してみたいと思います。

posted by たけ先生 at 10:39| Comment(0) | TrackBack(1) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月24日

マーケットの心理学

こんにちは。
株式投資の心理学をうたっておきながら、ここ数回は選挙ネタをもとに小泉政権と集団心理の話を中心に書いてきました。

でもこうした集団心理をつかむことは、マーケットで勝ち抜く上で必要なことだと考えています
決して、最近上げ相場で筆者が書くことがなかったからではありませんわーい(嬉しい顔)

本来、こうした集団心理がなかったら、株価は業績のみに連動し、新たなニュースがない限りはほとんど動かなくなるはずです。

いわゆる効率的市場仮説という奴ですね。
ところが、実際にはマーケットはどう考えても非合理な価格をつけることがままあります。
大恐慌の際にはPER1倍(!)、PBR0.3倍、ROE30%などという銘柄があったそうです。

またバブルの時にどれほど無茶な価格がつくかはもういうまでもありません。

マーケットの参加者たちは自分のお金を張っているので、有権者よりは真剣に考えて行動していると思われるのですが、それでも人が集団になるとこうした不合理は多々起こります。

次回からは前回までの話にからめて、マーケットの心理に少しづつ戻りたいと思います。
次回はIPOとテーマ株について書いていきたいと思います。
posted by たけ先生 at 13:32| Comment(3) | TrackBack(0) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月22日

小泉首相の心理的考察B

こんにちは。
衆院選後に長々やってきた小泉首相の心理学的考察も今回で最終回です。
小泉人気の秘密をもう一回探ります。

B敵の設定と「自分ならばうまくいく。」とのメッセージ

古今東西「これだけ頑張っているあなたたちが苦しんでいるのは○○のせいだ。自分なら○○を打破して、あなたたちのための政治を取り戻せる。」というメッセージは最もわかりやすく民衆の心に染み入ります。

○○には何がはいっても構いません。

呼びかける人がヒトラーなら○○にはユダヤ人が入ります。
ノムヒョン政権なら日本。
中国の指導者もやっぱり日本。
アルカイダならアメリカ。
ギレンやシャアならアースノイド。

極論すれば○○が本当に悪いかどうかなど問題ではありません。

このよびかけを聞いた人々が
「そうだ!やつらがみんな悪いんだ!○○を倒せばすべてうまくいくはずだ!!」
と思えばそれで必要十分です。

ただし、この手段には二つの条件があります。

1:○○が深く人々に嫌われている存在であること
2:呼びかける人が「この人なら○○を倒せる!!」と人々に思わせる存在であること

です。

この点今の日本で嫌われている存在と言えば、一にも二にも公務員と政治家です。

小泉首相は(首相も公務員でするんるん)自ら公務員と政治家の頂点にたつ存在でありながら、彼らを敵と設定することに成功したという意味で本当に稀有の存在です。

安直に愛国心をウリにして外国を敵に設定するどこかの国の大統領にも少しは見習って欲しいものです。

ただし、いかに利権にまみれていようと仕事をしなかろうと、福祉国家の公務員の仕事は本質的には資本主義による不平等を緩和することです。

ですから「小さな政府」路線の推進をすすめれば汚職も利権もなくなっていき、日本はマーケットと同じように効率化された資本主義社会になるでしょう。

それはホリエモン的な資本家が幅を利かせ、多くの人は生活レベルが下がる世界であり、本来の資本主義社会でもあります。

逆に福祉国家とは、税金を使って無理やりアノマリーを作り出す制度であるとも評価できます。

小泉首相のうまいところは、「改革の痛み」という言葉でこういう不都合なところをうまく隠している点にあります。
そこを「悪」と評価する人もいるかと思いますが、こここそが大政治家である証です。

まさに彼は大衆の心理を的確につかんだ政治家として評価されるでしょう。

そして今回のネタで取り上げた大衆心理はマーケットでも幅広く通じると思っています。
次回以降は久々にマーケットの話に戻ろうかと思います。



posted by たけ先生 at 11:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月20日

小泉首相の心理学的考察A

こんにちは。
前回前々回と「なぜ小泉首相は国民の多数に不利益となる政策を掲げているのに、人気が持続するのか??」を考察してみました。

今回はその続きです。

A一つのテーマだけを繰り返して訴える

「大衆は論理的に思考しない。動物と同じように彼らは狂信とヒステリーに駆られて前進する」

「大衆は賢くない。難しいことを聞いても良く理解できないし、冷めやすくすぐに忘れてしまう。単純なことを繰り返し繰り返し、批判や雑音を徹底的に無視して とにかくひたすら繰り返し、大衆に向かって訴えれば必ず支持を得る。 」

「嘘も百回つけば真実になる。そして大衆はより大きな嘘の犠牲になりやすい。」

これは1930年代にヒトラーが主張したことですが、今日なお光り輝く名言です。

今回の選挙の小泉首相の大勝の原因はこれでしょう。

民主党の岡田前代表についてメディアは「わかりにくい。」「難しくて何を行っているかわからない。」「日本をどうしたいかが見えてこない。」などともっともらしく批判していました。

しかし、郵便貯金と財投債の関係や年金一元化と税方式の話がわかりやすいはずがありません。こんな話を大衆にわかりやすく街頭演説で説明することなど不可能です。

従って、もっとも効果的な手法は都合の悪い話や難しい話はすべて省いて簡単な小学生でもわかる話を繰り返し繰り返しすることです。

今回の選挙で自民党に投票した20台の有権者が

「難しいことわかんないけど、小泉さん、かっこいいじゃん。郵政民営化するとみんなよくなるんでしょ??あと自民党の悪いやつ追い出したんだよね??そういうのってクールな感じ」

と言っていたそうです。これに眉をひそめたり、前途を嘆くのはヒトラーの言う「愚かなインテリ階級」に任せておけばいいわけで、このオニイチャンの発言は今も昔も変わらない民主主義の本質です。

そして、小泉首相は直感的にか勉強したのかこの本質を素晴らしく理解しています。
「ワンフレーズ=ポリティクス」は邪道でもなんでもなく、民主主義の本質なのです。
posted by たけ先生 at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月19日

小泉純一郎首相の心理学的考察A

こんにちは。
株式投資から離れて、しばらく政治話になっています。
でも筆者は本質的には民主主義とマーケットはとても似ていると考えているので、もう少しお付き合いください。

さて、前回のブログでは
なぜ国民の多数派にとっては、少なくとも短期的には不利益な政策を強いる小泉首相が人気があるか
を問題提起してみました。

今日は筆者なりの考察です。

@「反グローバリゼーション主義=日本的社会主義」への国民の反感

この10年の不況の結果、多くの国民にはかってのような余裕はなくなっています。
その結果、昔の高度成長期の地方バラマキ型政治に対する反感が強まっています。

もともとはこれらの制度は「都会の繁栄の果実を全国民に満遍なくいきわたらせる。」ための
もので、その結果「一億総中流」というほどに日本国民の貧富の差は縮小しました。

しかし、残念なことにお金が動くところには常に利権がつきまといます。
こうした福祉政策は主に地方に「不当に高い収入を税金から得ている(と思われる)」特権階級をうむことになりました。

例を挙げれば例を挙げれば公共事業を受注する地元の建設会社であり、発注する地方公共団体であり、特定郵便局だったり、官僚の特殊法人への天下りだったり労組貴族だったりします。

そして地元の政治家はこうしたバラマキのさじ加減を決める力があったために、献金をたっぷりしてもらい、そのお金をまたばら撒いて力を蓄えてきたわけです。

これが自民党政治そのものです。いってみれば、日本型社会主義、といったところです。
このシステムは国全体が右肩上がりのときは大変うまくいっていたのですが、国全体が右肩下がりになってくると今度はこのシステムを維持するのがきつくなってきます。
とはいえ、上記の特権階級はこのシステムがつぶれてしまうと生きていけなくなってしまうので、「地方を切り捨てるな。」とか「貧富の差拡大反対。」といったスローガンでシステムの維持を訴えます。

なんだか、亀井さんの顔が浮かんできますねるんるん
そう、「抵抗勢力」の誕生です。

これに対し、一般国民は「自分たちが苦しいのに、あの特権階級のやつらは仕事もしないで高い給料をもらっている。」と反感を持ちます。

こうして「貧しい人や地方に金持ちや都市の収益を再分配するはずだったシステム」が「政治家、土建、郵便局などの利権維持システム」と捕らえられ、国民に忌み嫌われるようになったわけです。

最近、「弱者保護」とかいうと顔をしかめる人がおおいのは、「弱者保護」=「無駄な税金をばらまいて議員や土建屋が利権を得る。」という風に多くの国民の頭の中で、無意識に自動変換されてしまっているからではないでしょうか??

そして、この「日本型社会主義の特権階級」への反感を最大限煽りたて、利用したのが小泉首相です。

次回のブログでは小泉首相の政治手法がいかに心理的に卓越しているかを考察してみます。
posted by たけ先生 at 16:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月16日

小泉純一郎首相の心理学的考察@

こんにちは。
政治ネタが続いているうちに、どうしてもこの方について触れなくてはならなくなりました。

われらが宰相、小泉首相です。
この方について一度で語りきることは筆者の筆力では難しいので、2〜3回にわけて考えてみたいと思います。
ますます株からはなれますが、まあ株価も上昇していますしお許しください。

小泉首相、何がすごいってまず在任期間の長さです。
日本の首相は長くて2年という常識を覆し、すでに政権は5年目に突入しています。
言うまでもなく、彼の力の源泉は選挙の強さです。
首相就任以来小泉首相は衆院選を3回、参院選を2回、自民党総裁選を1回戦っていますが、一度として敗北していません。

この選挙の勝因として創価学会の選挙協力や小選挙区制をあげる人もいますが、それだけではとうてい説明できません。
やはり、小泉首相のキャラクターと政策が幅広く国民に支持されている結果であると考えられます。

ところで、周知の通り小泉首相はグローバリゼーション派の政治家です。
そしてこのグローバリゼーション主義は長期的には国家のためにいいものの、大多数の国民が損をする(首相の言葉を借りれば「改革の痛み」ですねるんるん)考え方です。

なぜって?
資本主義社会においては2割の勝ち組が8割の利得を得るといわれています。
従って規制を撤廃し、官業を民間に開放し、競争を促進する政策は本質的に「勝ち組」と「負け組」を生む方向に作用します。

これは今も昔も変わらない資本主義の本質です。
だから左翼の人は資本主義が嫌いなのですがるんるん
(ちなみに筆者は資本主義は多くの欠陥を有するものの、社会主義の構造的欠陥に比べればはるかにましであると考えています。)

だからこそ、資本主義化を促進する政治家はどこの国でも「金持ち優遇」とか叩かれています。また小泉首相への批判として「地方の荒廃」「格差の増大」「金持ちと企業の優遇」とお題目のように言われますが、いずれも正解です。
これらは資本主義化を促進した場合、必然的な結果です。

で、ここからが本題です。
なぜ小泉首相はこのように多くの人に都合が悪い政策を取りながら、ここまで選挙に強いのでしょうか??

これまでも心ある(?)政治家は国民に痛みを伴う政策を取ろうとしましたが、大体失脚を余儀なくされてきました。
消費税を7%に上げようとした細川政権なんかはソッコーつぶれてます。

小泉首相だけが国民に不人気な政策をとりながら、長期政権を維持しています。
次回からこの問題について考察してみますねるんるん
posted by たけ先生 at 14:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月04日

恋愛と株式投資は似ている??ときめき恋愛心理

こんにちは。竹井です。

最近、どこの書店でも株式投資に関する本が山積みですね〜
やはり、あれですかね、それだけ世間の人の身近で株で勝っている人が増えてきているのでしょうか??

その中の本に女性デイトレーダーの書いた本がありました。
で、内容を見ると

「株式投資は恋愛と同じ!日々新たな出会いを見つけて終わった恋はスパッとあきらめる!」

とかいう内容です。

 確かに日々新たな銘柄を見つける喜びは恋愛(ナンパ??)に近い心理と言えるかもしれません。

 まあデイトレードだと10分単位で相手をとっかえひっかえになるので、恋愛といえるのか疑問ですがたらーっ(汗)

 しかしこのブログでは、ちょっと違った意味で(ひねくれた意味で??)株式投資は恋愛心理に近いと考えています。
 以下の内容は有名なセクシー心理学的でするんるん

 大体において恋愛の最初というのはみな情熱に燃えています。アバタもえくぼ、というわけでして相手の全ては良く見えます。相手の見せるどんな仕草も美しく可愛らしくかっこよく見えます。もうメロメロですね。

 株式投資でも同じです。
 「この株いいじゃん!」と思うと大抵の場合投資家はみな情熱に燃えています。
 
 「無限の成長が期待できる!」
 「今後この●●業界は絶対くる!この会社はその中でも絶対くるくる!!」 
 (●●には好きな言葉をお入れください。ITとかバイオとか個人情報とかパスワード

 そうするともうメロメロです、会社の決算、材料、景気動向はすべてその会社の将来を保証するように見えます。悪い欠点はどういうわけかあまり目に付かないようになります。
 そしてそして「今しかこの株の買い時はない!今を逃せばもう買い時はない!」とすら感じられるようになります。

 これが適正価格以上の価格で株式を購入してしまう心理です。勢いで恋愛を始めてしまう??のに似ているかもしれません。

 もっとも、恋は冷めるものです。
そして、恋愛においてはじめるより別れるほうが難しく、辛いように、株式投資でも購入時より売り時のほうが難しく辛いものです。

 次回は辛い別れの心理について考察してみます。るんるん

 

 
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2005年07月03日

どうすれば、パニック局面を切り抜けられるか

こんにちは。竹井です。
こないだのブログでは「どうしたらパニック局面に対応できるか??」に触れてみました。

今日はこの問題について考えてみたいと思います。

と言っても何も難しい問題ではありません。

「自分がどうしてその株を買ったのか、どうなったら売ろうと思っていたのか。」

を思い出すだけです。

「そんなことは当たり前じゃー!ぼけー!!」

と激しいツッコミが入りそうです。

しかししかししかし!!
本当にこんな簡単なことが実行できないのが私も含む弱い人間なのです。
これはプロの投資家も例外ではありません。

誰もが株を買ったときには何らしかの理由があります。


テクニカル派なら「ダブルボトムなどの買いシグナルがでた!」

ファンダメンタル派なら「この企業は今後10年間ROE20%で成長するはず!」

バリュー投資なら「この企業は内在価値に照らして割安だ!」 などなどです。

 であるなら、暴落したときにすべきことは、ただその自分が買った理由を検証するだけでいいはずです。すなわち

テクニカル派なら、「売りシグナルに変わったかどうか??」

ファンダメンタル派なら、「成長率が予想どおりかどうか??」

バリュー投資なら、「購入前の内在価値の計算は妥当だったか??」

ということです。そして検証の結果自分の根拠が崩れているなら損でも売るべきでしょうし、
自分の根拠が維持されているならホールドすれば良いはずです。しかし、これが難しい!!特に暴落しているときはどうしても損失回避心理が働き、損失を確定できないのです。


まこと鷲巣様もおっしゃっておられるように
「利とはそれほど甘美なのだ・・・抗えぬ・・・抗えるものではない・・・。」この言葉は恐怖にもそのまま当てはまります。

この人間ゆえの弱さの克服が即株式投資でのリターンにつながると思うのですが、それこそが本当に難しいことですね。
posted by たけ先生 at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月30日

振り込め詐欺の心理学〜パニックと決断

こんにちは。竹井です。

こないだのブログで、パニックと熱狂が最も投資の際に危険な心理状態である、と書きました。

今日はパニックがいかに危険かを振り込め詐欺を題材に考えてみたいと思います。

振り込め詐欺が報道されるたびに、
「何でこれだけ報道されているのにだまされるのかな??」
と思う人もいらっしゃるかもしれません。

あれはひとえにパニックのなせる業です。

振り込め詐欺団のマニュアルによると

「とにかく相手にしゃべらせるな。」
「息もつがずにしゃべろ。」
「考える間を与えるな。」

というのが鉄則のようです。

おとといのカウンセリングマウンドの話を覚えてらっしゃるでしょうか??

カウンセリングでは

受容→支持→共感により、相手に安心感を与えて落ち着かせます。それにより、相手は焦りから解放されて、落ち着いて自己の問題を見つめることができます。

またカウンセリングでは
「精神状態が悪いときに仕事をやめるときに重要な決断をしては行けない。」
という鉄則があります。

これも、精神状態が悪いときの決断は大体冷静さを失っているために、あとあと失敗することが多いという心理学からきています。

振り込め詐欺はまさにこの逆を行っているわけです。
「息子が痴漢をして捕まった!」
「あなたの子供が交通事故を起こした!」
「今日この瞬間に示談金を払わないと逮捕されます!」

などとまくし立てて冷静な判断力を失わせるわけです。
まさにパニックに陥っているから、騙されて振り込んでしまうわけですね。

このようにパニックは人間の冷静な判断力を失わせてしまいます。
では、株式投資におけるパニックはどのような局面で現れるのか??

次回はこの問題について考察してみたいと思います。



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2005年06月29日

心理状態と投資〜カウンセリングマインドから考える〜

こんにちは。
毎日蒸し暑いですね。早く梅雨の季節が終わるといいんですが。

ところで、このブログには心理学という名前が入っていますが、心理学の基本はカウンセリングマインドですね。

 カウンセリングマインドというのは、受容→傾聴→共感という3要素からなります。

 つまり、相手の言い分を受け止めて、相手の存在を受け入れて、相手の言うことに共感するわけです。

 このことで、相談者は相手に受け止められることで安心して、落ち着いて自分の問題を受け止めて内面の問題に向き合うことができるわけです。
 
 このようにカウンセリングマインドは、相談者をまず安心させ、落ち着かせることが基本になっています。なぜこれが重要かというと、カウンセリングを受けに来る人は多くの場合、追い詰められた心情にあるからで、まずは心落ち着かせることが重要だからです。
 

 で、なぜこれが投資で重要かというと、

投資で失敗する時はほとんどの場合冷静さを欠いた状態であるからです。


もっと端的に言うと投資家が一番失敗するのはその心理状態が以下の二つのどちらかにあるときです。すなわち、

利益による熱狂

損失によるパニック

です。前者は上昇相場の時、後者は下落相場のときしばしば蔓延する心理状態です。

「そんなことはわかってる!」と突込みが入りそうですが、人間はこの二つの心理状態からなかなか抜け出すことはできません。

明日は振り込め詐欺を題材にこの問題を考察してみたいと思います。
posted by たけ先生 at 09:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月21日

「損を切り、利は伸ばせ」が実践できない心理学

こんにちは。竹井です。
昨日のブログでは「損は切れ、利は伸ばせ。」が実践できない心理学について書いてみました。

今日はその具体例です。

 タケイ君はある日、本屋で何の気なしに株式投資雑誌を立ち読みしていました。そして、最新号で「カリスマアナリストの推奨するIT株はこれだ!!」の特集記事で「スーパーサイト・ドットコム社株」が推奨されていました。タケイ君はなけなしの貯金をはたいて「スーパーサイト・ドットコム」を100万円買い付けました。

 折りしも市況がよく、100万円のスーパーサイト・ドットコムは速やかに130万円に上昇しました。
 「ラッキー!!俺って株の天才じゃん!!」

 そう思っていたタケイ君ですが、株価が150万円になったときに怖くなります。

「さすがに短期間で上がりすぎだよな・・・。そろそろ下がり時かもな。1回売っておこう。」

とここで利食ってしまいます。ところが、彼の意図に反して、売った後もスーパーサイト・ドットコム社の株は上昇を続けなんと300万円になってしまいました。

 「くそー!!早く売りすぎたー!!」

心の底から悔やんだタケイ君は二匹目のドジョウを狙って、類似のIT株である「グレートサイト・ドットコム社株」を150万円購入しました。ところがどうしたことか、同社の株は購入するやいなや120万円まで下がってしまいました。

タケイ君は焦りながらも

「この下げはきっと一時的だ。まだ戻るだろう。スーパーサイト株はまだまだ成長が期待されるからな。」

と何の根拠もなく塩漬けにしていました。
ところが、この手の会社にありがちなことですが、下方修正が3回続いて、どんどん株価は下落して、最終的には何と30万円にまで下がってしまいました・・・。タケイ君は干からびてしまいました、おしまい。

 いかがでしょうか??単なる結果論といえばそれまでです。
しかし、タケイ君は株価が上昇しているときは何の根拠もなく
「さすがに短期間で上がりすぎだよな・・・。そろそろ下がり時かもな。1回売っておこう。」と売ってしまいました。

これに対して、株価が下がっているときは何の根拠もなく
「この下げはきっと一時的だ。まだ戻るだろう。」と塩漬けにしてしまいました。

つまり利益が出ているときは無意識で早く利益を確定したくなり、損失が出ているときは損失確定を先延ばししたいという心理が働き、結論が先にあって後から理由付けをしてしまっているわけです。

これは人間心理に普遍のバイアスなわけです。しかし、結果的に損失回避を避けよう避けようをいう気持ちがさらなる損失を生んでしまうわけです。それくらいなら貯金のほうがいいや、」という気もしますがこのブログで再三指摘しているようにそれにもリスクがあります。

「損切りは早めに!利食いは遅めに!」を金言としたいところですね。
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2005年06月20日

「損は切れ、利は伸ばせ。」が実践できない理由

こんにちは、竹井です。
ここんところこのブログでは「人間は損失回避を利益確定より優先する。」
今日はこの理論が株式投資の心理学にどう影響を及ぼすか見てみます。

「損は切れ、利は伸ばせ。」

という相場格言があります。

 読んで字のごとく、損している銘柄は早めに損失を確定させて、逆に含み益が出ている銘柄は簡単に売るな、という意味です。

この格言は合理的です。
 企業は通常成長しているので、業績が順調で株主資本が増えている場合は長い目で見たら株価は徐々に上昇していきます。したがって、安直に利食わないほうが結果としては儲けが大きくなります。
 逆に株価が20%下落した場合、元に戻るには25%上昇しなくてはなりません。33%下落した場合には、なんと50%上昇しなくてはなりません。したがって一回下落した場合、通常元の価格に戻すのは大変なので、早めに損切りしたほうが機会の損失を防ぐことができます。

 しかし、現実には人間は逆の行動をとることがままあります。すなわち、

小さく利食って大きく含み損

というパターンが多いのです。これは損失回避という人間の心理で説明がつきます。

つまり、株価が上昇した場合、そこからのさらなる値上がりによる喜びよりも、値下がりによる利益損失の恐怖のほうが大きいため、早めに利益を確定したくなってしまうのです。したがって、順調に上昇していた株価がちょっと下落すると、恐怖感のあまり一刻も早く利益を確定したくなります。

逆に、株価が下落した場合、それ以上の値下がりによる恐怖よりも、値上がりにより損失が回復することの喜びが大きいため、なかなか利益を確定できず、「いつかは戻るだろう。いつかは戻るだろう。」と思いつつずっと塩漬けにしてしまうわけです。

これは投資家が非常に陥りやすい罠で、必敗パターンです。

次回はもう少し具体的な例でこの問題を考えて見ましょう。

posted by たけ先生 at 20:47| Comment(0) | TrackBack(2) | 心理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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