こんにちは。
前回のブログで
理論的には高金利通貨は下がるはずと書きました。
高金利通貨はどんどん発行量が増えていくので価値が切り下がっていくので納得の結論です。
ところが現実のマーケットは必ずしも理論どおりには動いていません。
例えば高金利通貨の代表格とされるオーストラリアドルやNZドルはここ数年対円でずっと上昇トレンドです。
また短期的にもFRBがドルを切り上げるとドルは対円でも対ユーロでも上昇することが多いです。
アナリストなんかは平然と
「FRBは今後も利上げを継続することが予想され、日米の金利差は開いていくと考えられる。
この金利差を背景にドルは上昇家トレンドを続け、底値は固いと考えられる。」
などとコメントしています。
でもこれっておかしくないですか??だってドル金利が上昇して、為替も上昇するなら理論的にはドル資産はどこまでも上昇していくことになります。そんなことって不合理ですよね??
円預金するひとはいなくなりメガバンもはやりの郵貯もお陀仏です。
なぜこんな不思議なことが起こるのでしょう??
実はこの件に関してあまりちゃんとした説明を見たことがありません。
そこで私なりに推定してみたいと思います。
おそらく為替取引に参加するプレーヤーには
「
為替は一定範囲で動くもの」というコンセンサスがあると考えられます。
すると金利差が開いて仮に円高になってもどうせまた元に戻る⇒だったらスワップ金利(ドル預金金利でもいいですが)の分ドルをホールドしよう、という動機付けが働く可能性があります。
一旦こうした動機付けが働き、かつドルをホールドしていた人がスワップ金利で高いリターンを得ているという現実があると、徐々に
「高金利通貨といっても結局為替相場は大して動かない」⇒「だったら金利が上がれば高金利通貨を買おう。」⇒ますます高金利通貨が買われる⇒金利差が開くと高金利通貨は上がるというのがマーケットのコンセンサスになる⇒冒頭のアナリストのようなコメントにつながる
といった流れが出来上がるのかもしれません。
あるいは世界一の金融資産を持つ日本の個人の皆さまがそもそも
理論的には高金利通貨は下がるはずという理屈をしらないために銀行の甘言にのって外貨預金を増やす(という期待感が形成される)と思われているのかもしれません。
いずれにせよマーケットを動かすのは短期的には
期待感のコンセンサスです。
となると理論的にどうであろうが、一旦コンセンサスが形成されてしまうと、それに歯向かうことは敗北を意味します。
この何ともいえないあいまいなコンセンサスが高金利通貨の上昇の正体ではないかと思われます。
となるとこの先円ドル相場はどうなるのでしょうか??
まず短期的には日米の金利差が開いていくので、コンセンサスどおりドルは底堅いのではないかと予測されます。
長期的には・・・予測は難しいのですが、ファンダメンタル的には貿易赤字、財政赤字、貯蓄率の低さ、住宅価格上昇に頼った消費拡大などドル安になる条件は多いように思われます。かのバフェット氏も指摘しておられますしね

短期的に続いた為替シリーズは一旦今回で終わりで次回は多分株ネタに戻ります